井前法相 案里議員
本会議に出席

河井克行前法務大臣は会期末の17日、衆議院本会議に出席しました。

このあと、記者団が説明を求めたのに対し「捜査中なので」と述べました。

そのうえで「迷惑をかけて本当に深くおわび申し上げる。良心に照らして、やましい政治行動や、法にもとるような政治活動を行ったことはない」と述べました。

また、妻の河井案里参議院議員は、参議院本会議に出席しました。

このあと、記者団が説明を求めたのに対し「弁護士から止められているので申し訳ありません」と述べました。

菅官房長官「説明果たす責任ある」

菅官房長官は午後の記者会見で「個別の事案について、コメントは控えたい。国会議員には、与党であろうと、野党であろうと、かけられた疑惑について、しっかり説明を果たしていく責任があると思っている」と述べました。

自民 二階氏「交付金は党内の基準と手続きを踏んで支給」

自民党の二階幹事長は記者団に対し「残念だというひと言に尽きる。ほかの自民党の議員は、他山の石として緊張感を持ち、選挙で支援してもらった国民の期待を忘れずに、懸命に頑張ってもらいたい」と述べました。

一方、去年の参議院選挙の前に河井案里氏側に党本部から合わせて、1億5000万円が振り込まれていたことについて「党本部は、支部の党勢拡大など、あらかじめ党内で定めた支給基準に従って政治資金を交付している。今回、指摘されている交付金も党内の基準と手続きを踏んで支給したものだ」と述べました。

そのうえで「使途については各支部の判断に任せているが、1億5000万円は、支部の立ち上げに伴う党勢拡大のための広報誌を、複数回配布した費用に充てられたと報告を受けている。言われているような買収資金などに使うことはできないのは当然のことだ」と述べました。

自民 森山氏「政治家には説明責任」

自民党の森山国会対策委員長は記者団に対し「与野党問わず、政治家が説明責任を果たすことは大事なことだ」と述べました。

自民 石破氏「民主主義への冒とくに等しい」

自民党の石破元幹事長は記者会見で「国民の代表者たる国会議員を選ぶうえで、現金が動き、それによって判断がゆがめられたということがあったとすれば、民主主義に対する冒とくに等しい。安倍総理大臣はよく適材適所の人事と言うが、仮に事実なら、適材適所ということばに背くものだ」と述べました。

国民 玉木氏「自民党には説明責任残る」

国民民主党の玉木代表は記者会見で「河井夫妻が自民党を離党しても、去年の参議院選挙の前に、案里氏側に自民党本部から1億5000万円が振り込まれていたので、自民党と関係者の説明責任は残り続ける。違法行為の源泉となった金銭の流れなど、しっかりと説明責任を果たすよう追及していく」と述べました。

公明 斉藤氏「説明責任を果たしてもらいたい」

公明党の斉藤幹事長は記者会見で「大変遺憾で残念なことだ。けじめをつけて離党したのだと思う。しっかりとした説明責任を果たしてもらいたい」と述べました。

維新 馬場氏「国民に説明を」

日本維新の会の馬場幹事長は記者会見で、「夫妻ともに、これまで『説明をする』と話してきたのだから、16日、案里氏の公設秘書の判決が出て、17日、2人が自民党に対して離党届を提出した、このタイミングで、国民に対して何らかの説明を行うべきだ」と述べました。

共産 志位氏「離党ではなく議員辞職を」

共産党の志位委員長は記者団に対し「説明責任を果たせないのなら、やるべきことは離党ではなく議員辞職だ。去年の参議院選挙の前に、自民党本部から案里氏側に振り込まれた1億5000万円が何に使われたのか、解明しなければならない。安倍総理大臣の政治責任にも関わる問題だ」と述べました。