立高校など早ければ
6月末から全面再開で調整

東京都教育委員会は、来月1日から再開することにしている都立高校などについて、登校日を徐々に増やすなどして準備を進め、早ければ来月末から全面的な再開を目指す方向で調整していることが分かりました。

新型コロナウイルスの影響でことし3月2日から休校となっている都立の高校、中高一貫教育校、特別支援学校は、来月1日から再開されますが、当面は、登校日を限定する分散登校などが行われます。

都の教育委員会は、こうした取り組みを行ったうえで、感染拡大が抑えられていることを前提に、早ければ来月末から全面的な再開を目指す方向で調整していることが分かりました。

今週中は、登校日を設けて、児童、生徒の長期に及んだ休校の影響による心や体の健康状態を把握するとともに、休校中の学習状況の確認などを行います。

そして、都立の高校と中高一貫教育校は、来月はじめに週1日から3日程度の登校日を設けて、2週間程度を目安に段階的に登校日などを増やしていくことにしています。

都の教育委員会としては、感染の状況を確認しながら慎重に全面再開を目指すことにしていて、分散登校の進め方や感染防止対策などについて盛り込んだガイドラインを今週中に各学校に周知することにしています。

再開に向け 学生服の専門店も営業再開

緊急事態宣言が解除され、東京都教育委員会が来月1日から都立高校などを再開する方向で最終調整しているのに合わせて、学生服の専門店も営業を再開し始めています。

都立高校などでは、学校が指定する制服以外の学生服も認めているところが多く、東京原宿の竹下通りの近くにある専門店は、25日、1か月半ぶりに営業を再開しました。

都内のほとんどの高校は休校になってから3か月近くがたっていて、都の教育委員会が、都立高校などの登校を再開する方向で最終調整している来月1日には夏服の時期となります。
店内には、夏物のシャツやポロシャツ、それにスカートなどが並べられたほか、暑い時期の学校生活に役立ててもらおうと、むれにくい生地で作ったマスクも用意されました。

竹下通りの人出は戻っておらず、店を訪れる人はまだ少ないということですが、営業の再開を知った客が在庫を問い合わせるために、店員たちがかけてきた電話に対応するなどしていました。

CONOMi原宿店の横山豊子さんは「夏物を手に取って確かめたいというお客様の要望もあったので、店を再開することにしました。学校生活を楽しく、気持ちよく過ごせるような商品をお届けしたいです」と話していました。