阪市 小6 中3が
今年度の初授業

大阪市内の公立の小中学校では25日、小学6年生と中学3年生にかぎり、クラスを2つに分けて登校させるなどの対策をしたうえで、今年度初めての授業が行われました。

大阪市の公立の小中学校は今月末まで休校となっていますが、来年春に卒業予定の小学6年生と中学3年生については、授業時間の確保のため、登校日に合わせて25日から授業が始まりました。

このうち、大阪市中央区の中大江小学校では、感染防止対策として、6年生を午前と午後の2つの班に分けて登校させ、午前中の授業ではクラスの半分の児童が登校しました。

子どもたちは、窓が開いたままの教室で手や指を消毒し、間隔を空けて席に着くと、担任が「6年生になって2か月ほどたちましたが、きょうがスタートです。いろんなことを乗り越え最後によい卒業式ができたらいいです」と声をかけていました。

6年生になって初めての授業は算数で、子どもたちは元気に手をあげて発言したり、真剣にノートをとったりしていました。

女子児童の1人は「初めての授業は楽しかったです。早く友達とも会いたいと思っていたので、すごくうれしいです」と話していました。

また、男子児童は「久しぶりにみんなと会えて楽しかったです。一日一日を大切に過ごしていきたい」と話していました。

東秩父村 埼玉県内で最も早く小中の授業を再開

新型コロナウイルスの感染拡大で、東秩父村では村内に1校ずつある小中学校について、ことし3月初めから臨時休校の措置を取ってきましたが、村内に感染者が確認されていないことなどから25日、およそ3か月ぶりに本格的に授業を再開しました。

このうち東秩父中学校では午前8時ごろ、マスクをつけた生徒たちが次々と登校しました。

そして、教室の窓を開けて換気を行うなどの対策がとられた3年生のクラスでは、担任の教員が一人一人の健康状態を確認したあと、「感染予防をしながらの学校生活は大変ですが、みんなで協力して頑張っていきましょう」とあいさつしました。

最初の授業は体育で、生徒たちは、お互いが一定の距離を保って校庭のトラックを5分間にわたり走りましたが、久しぶりの運動だったという生徒も多く、苦しそうな表情を浮かべていました。

この学校では、今週は午前中のみの授業とし、来週から通常どおり、授業を行うということです。

埼玉県教育委員会によりますと、県内で本格的に授業が再開されるのは東秩父村が最も早いということです。

3年生の男子生徒は「しばらく遊ぶ事もできなかったので、友達と久々に話せて楽しかった。これからの授業をしっかりやっていきたい」と話してました。

北海道 石狩 分散登校で授業を開始

北海道の石狩地方の石狩市と当別町では、25日から分散登校が始まりました。

このうち、児童583人が通う石狩市の花川南小学校では、住所によって2つのグループを作り、25日と26日の2日間に分かれて登校することになっています。

25日は午前8時半ごろから児童たちが元気に登校し、校門に立った校長が一人ひとりに「元気でしたか」などと声をかけていました。

この小学校に児童が登校するのは、先月20日以来、約1か月ぶりだということで、休校中に出していた課題の復習を中心に2時間の授業を行ったということです。

小学1年生の児童の母親は「子どもは早く学校に行きたいと言っていて、ずっと家庭で面倒を見ることも難しいので、学校に行かせることができてよかった」と話していました。

北海道では来月1日から学校が再開される予定で、感染者の多い石狩地方を除いた約170の自治体で、すでに分散登校で授業が行われています。