熊本県知事選挙 投票は誰に?候補者4人の選挙戦リポート
- 2024年03月21日
いよいよ24日に投票が迫った熊本県知事選挙。4人の候補が何を訴え、どのように選挙を戦っているのかリポートします。
3月19日(火)に放送した番組は、NHKプラスで放送後1週間まで見逃し配信をしています。
配信は3月26日(火)午後6時59分までです。
立候補したのは新人4人
立候補しているのは届け出順に、元高校教員の宮川一彦氏(58)、元熊本市長の幸山政史氏(58)、建設会社社長の毛利秀徳氏(46)、自民党と公明党が推薦する元熊本県副知事の木村敬氏(49)の4人です。いずれも無所属で、16年ぶりに新人どうしの争いになっています。
宮川 一彦氏の選挙戦
元高校教員の宮川一彦さん、58歳です。
熊本県をよくしていくためにはですね、全県民の方が一丸となってやっていかなければですね、よくなっていきません。人口減少、超少子高齢化っていう流れが止まりません。熊本県、私の今住んでいる熊本県を発端としてですね、この流れを止めていきたい。各地方を活気ある街にしていきたい。
重視するのは地方創生と人口流出対策です。首都機能を熊本に移すほか、熊本市以外に大学を誘致して学園都市を作るなど、拠点を分散させたいと訴えます。
県内各地を自転車で回り、掲示板に選挙ポスターを貼っていきます。大きな組織はなく自分1人で戦う選挙戦ですが、1人でも多くの県民に思いを届けたいといいます。
魅力のある地域、魅力のある熊本県にしたいと思いますんで、苦しいときもありましょうけども、まあ、たぶん体もですね、たぶんもう1週間もたたないうちにぼろぼろになると思いますけれども、それでも頑張ります。
幸山 政史氏の選挙戦
元熊本市長の幸山政史さん、58歳です。
TSMC自体を決して否定するつもりはございませんけど、そこでは困っている人たち、あえいでいる人たち、小さな声だけれども、一生懸命声を発している人たち、そういう人たちの声を拾い上げていくのが、私の目指す政治でございます。
選挙戦のスタート地点として選んだのは豪雨の被災地の人吉・球磨地域でした。被災地の声を県政運営にも生かしたいと考えたからです。
「オール県民党」を掲げた今回。政党の推薦・支持は受けていませんが、立憲民主党、共産党、国民民主党、社民党の地方組織が自主的に支援しています。
自民党の派閥のパーティ券の問題をうけて熊本県政でも透明性のある運営が必要だと訴えます。
もう政治とカネの問題については決着ばつけましょう、きれいにしましょうっていう意思表示を示すための今回の戦いであると思いますが、皆さんいかがでしょうか。
市長時代に交流のあった潮谷義子元知事も駆けつけました。
(潮谷元知事)
私は知事の時、幸山さんは市長でした。ご一緒に仕事をする中で彼の人間的な誠実さ、それから政策的な強さ、これをしっかりと知ることができました。
三度目の挑戦となる今回の知事選挙でこだわっているのは草の根の選挙戦。熊本への愛はだれにも負けないと訴えます。
地域の課題とかですね、あるいは県政のおかしいところいろんな問題を真剣に投げかけてくれています。しっかりと今回は結果を出して多くの人たちの期待に応えていかなければと思います。
毛利 秀徳氏の選挙戦
建設会社の社長を務める毛利秀徳さん、46歳です。仲間とともに初めての選挙に挑みます。県民参加型で、透明性が高く、しがらみのない政治を目指すとしています。
困ったときに手を差しのばしてくれる政治家。それが本物の政治家です。お金、しがらみそんなもの一切いりません。皆さんと向き合って皆さんの命をつなげる。そこが一番大切なんです。
広く主張を届けようと、演説の様子はスマホを使って同時中継で伝えます。
「ワクチン後遺症からの救済」を掲げ、被害に苦しむ人の声を拾い上げるとしています。
ワクチン問題に対しては、これだけの方が亡くなっているのでこれはもう行政がワクチン救済の部署を作らないといけない。
木村 敬氏の選挙戦
木村敬さん、49歳です。第一声をあげたのは熊本市の繁華街でした。
このスローガンを皆さんに届けさせていただきたいと思います。熊本新時代ともに未来へです。新しい知事として新しい時代を迎えましょう。どうか皆さんのお力で私を県知事に押し上げてやってください。
3年あまり務めた副知事を辞め、立候補しました。生まれた時から左手首から先がない木村さん。自身の経験をいかし、福祉や医療を充実させると訴えています。
若い人の声や、または女性とか私みたいな障害者みたいに、これまであまり政治のメインロードに入ってきていない人たちの声をしっかり受け止め、一緒になって作っていく。行動していける熊本県にしていきたい。
また、TSMCの誘致などに携わった実績をアピールしつつ、課題解決にも取り組むと訴えます。
私には誘致した責任があります。必ず地下水問題、排水問題、渋滞対策、農地の減少の問題、必ずしっかり解決いたします
この日、あらわれたのは、蒲島知事。「後継者指名は行わない」としつつも大学時代の教え子で元部下でもある木村さんを応援したいと駆けつけました。
(蒲島知事)
木村くんを私は強く県民に推薦したいと思って。この良き流れを一緒につくった木村くんが、より大きくより強くしたいと言って、いまここに立っています。
自民党と公明党が推薦し、組織戦を展開する木村さん。県内をくまなく回り知名度の向上を目指します。
ぜひ県民のみなさんの声を下さい。みなさんの声とともに、ともに未来を一緒に作っていきたいと思います。そういう熊本県政を木村敬は実現していきたいと思います。
県政の新しいリーダーを決める県知事選挙。投票は次の日曜日、今月24日に行われ、即日開票されます。
【見逃し配信】選挙戦リポートを動画でも
3月19日(火)に放送した番組は、NHKプラスで放送後1週間まで見逃し配信をしています。
配信は3月26日(火)午後6時59分までです。
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候補者アンケート
アンケートでは、候補者の横顔や今の県政の評価に加え、台湾の半導体大手TSMCの熊本進出に関連する施策、熊本地震や豪雨災害からの復興や防災対策といった政策面の訴えなどについて質問しました。
「熊本県知事選」特設ページ
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