熊本県知事選挙 候補者へのアンケートを記者が解説②
- 2024年03月13日
NHK熊本放送局では候補者4人にアンケートを実施。人となりを知るための質問や、取り組みたい政策など15項目について質問しました。記者解説の2回目は「災害復興・防災対策」、「渋滞対策」、そして「人口減少・少子高齢化対策」についての回答を紹介します。
(熊本放送局 記者 武田健吾)
3月12日(火)に放送した番組は、NHKプラスで放送後1週間まで見逃し配信をしています。
配信は3月19日(火)午後6:59 までです。
4人の候補は?
立候補した4人は届け出順に、ご覧の方々です。いずれも無所属の新人です。
「災害復興・防災対策」について
まず、災害からの復興などについてです。熊本地震や豪雨被害などからの復興のあり方、それに今後の防災対策についてどのように取り組むか聞きました。
宮川さんは、仮設住宅の入居延長や無利子の貸付けなどをあげました。また、能登半島地震の教訓から家屋の耐震性の確認を進めるとしています。
幸山さんは、誰一人取り残さないよう最後まで被災地や被災者に寄り添った支援をあげました。インフラの強靭化や地域の防災力強化などを進めるとしています。
毛利さんは、今までの県政の災害対策は多くの不透明さがあると指摘しました。自然災害が起きやすい地域に住んでいる方の意見を集約して県民と共有、耐震補強工事の補助金拡充もあげています。
木村さんは、被災者の痛みを最小化する創造的な復興を目指す、などとした蒲島知事が掲げた3つの原則を継承するとしました。ソフト・ハード両面で地域の防災力を高めるとしています。
「渋滞対策」について
次に、深刻な交通渋滞の解消についてです。
まず、宮川さんです。 そもそも熊本市における商店や学校、企業の配置を改める必要があり長い時間をかけて町並みを改造すべきだとしています。生成AIや研究者、市民からの意見を募って取り組むとしています。
幸山さんは、即効性のある施策に全力をあげるとしています。バス優先レーンの拡大、パークアンドライドの推進、工場集積地域への通勤バスの運行などです。公共交通の利用拡大で自家用車の利用を減らそうという考えです。
毛利さんは、慢性的渋滞の解消には車の利用を減らす方向で対応したいとしました。乗り合いクーポン商品券を発行してドライバーと乗り合い者に配布する。運用はアプリで管理したいとしています。
木村さんは、福岡や北九州のような都市高速の建設の検討をあげました。ただ、時間がかかるので、公共交通利用の促進、時差出勤等の導入、交通規制の見直しなど取り組めるものから直ちに実施するとしています。
「人口減少・少子高齢化対策」について
次に人口減少・少子高齢化対策についてです。
宮川さんは、時間をかけて地元愛を育み、地元の学校や企業へ進むことを推進したり、魅力のある熊本作りの案を練ったりしたいとしています。
幸山さんは、若者や子育て世代の将来不安の解消が不可欠だとしました。賃金引上げや正規雇用化を進める事業者への独自支援、医療費や給食費などの負担軽減を図るとしています。
毛利さんは、行政、保育施設、保護者の三位一体の取り組みで支え合う社会を取り戻すことから始めたいとしました。もう一人産みたくなる社会の枠組みの構築、出産祝い金の拡充や高校まで医療費無償を
実現したいとしています。
木村さんは、結婚・出産・子育てまで切れ目ない支援の拡充に取り組むとしています。若者の所得向上、女性のキャリア支援、男性育休取得の推進などにより 育児と仕事を両立できる環境を 構築するとしています。
別のサイトでアンケートへの回答全文をご覧いただけます
アンケートでは、ほかにもTSMCの進出などについても聞いています。アンケートへの回答の全文をご覧いただけるサイトを用意しましたので、ご覧ください。
↓アンケートページはこちらから↓
【見逃し配信】記者解説を映像でも
3月12日に放送した番組は、NHKプラスで放送後1週間まで見逃し配信をしています。(配信は放送3月19日(火) 午後6:59 までです)
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