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ことば塾「大」ダイ?オー?佐藤アナ

視聴者のみなさんの疑問を一緒に考えます!
  • 2024年03月19日

今回のテーマ①『大』の読み方

ご紹介するのは、ペンネームよっちゃんさんからいただいた、ことばにかんする質問です。

「オー」と「ダイ」で読み方が変わる基準はなんですか?という質問です。
例えば、大舞台は「オーブタイ」、大都会は「ダイトカイ」。
こうした接頭語「大」のつくことばで、読みが「ダイ」か「オー」か迷うことがありますよね。

これには一般的な決まりが!

原則としては、
「大」の後に漢語(音読み)が来ると「ダイ」、和語(訓読み)が来ると「オー」です。

例えば、「ダイトカイ」「ダイオンリョウ」「ダイダゲキ」。
このように、二文字目が音読みの単語は「ダイ」と読まれています。

一方、「オーガネモチ」「オーザケノミ」「オードオリ」。
二文字目が訓読みの単語は「オー」と読まれています。

ただ、例外も…

調べたところ、例外的に「オー」と読む慣用もあるようです。
それが、質問にもあった「大舞台」。

「大舞台」に関しては、従来の慣用的な読みが「オーブタイ」となっています。
特に、歌舞伎などの古典芸能ではこの読み方が定着しています。

このことから、現在NHKでは以下のようなルールで、読み方を決めています。

「晴れの場・活躍の場」の場合は、
① オーブタイ②ダイブタイ(優先的に使うのがオーブタイ、ただしダイブタイでも間違いではない)
古典芸能の場合は、
「オーブタイ」(×ダイブタイ)として、オーブタイを推奨の読みとしています。

ただ、実は、この「大舞台」の読み方は、NHK内でも揺らいできた歴史があるようです。

一時期、晴れの場・活躍の場の意味で使うときの読み方として、「ダイブタイ」を推奨していたことがありました。理由としては、昭和63年と平成3年に行った調査で、「ダイブタイ」と読む人が8割近くいたことがあります。

平成5年の放送用語委員会では、審議の結果、
「活躍の場」の意味では「ダイブタイ」、古典芸能の場合は「オーブタイ」と、
意味による読み分けをすることにしたんです。

しかし…!!

近年「大舞台」という言葉が使われるようになってきて、
「オーブタイ」が伝統的な読みであり、「ダイブタイ」は誤用であるという意識が広がりはじめました。放送でも「ダイブタイ」を使うと「オーブタイ」の間違いではないかと問い合わせを多く受けるようになりました。

そこで、再び…

平成17年の放送用語委員会で再度検討し、
推奨の読み方を「オーブタイ」に戻すことにしたという経緯があります。

ことばの読み方は、原則と、慣用表現、世論など様々なことを総合的に考えて決められています。
いまは、どちらの意味にせよ「オーブタイ」と読んでおけば問題なさそうです。

今回のテーマ②「雲」と「曇」の違いは?

同じく、ペンネームよっちゃんさんから。

「雲」と「曇」の違いは?という質問をいただきました。

辞書によると、
「雲」は、空気中の水蒸気が凝結して、微細な水滴または氷晶の群となり、空に浮いているもの。
「曇」は、雲が空を覆っている天気のことを指すときに使います。

漢字の成り立ちから

「曇」は、「日」と「雲」を組み合わせた会意文字で、漢字の形がそのまま意味を表しています。
上に日・太陽、下に雲があることから、「雲が日を遮る」くもりの天気を意味しています。


 

  • 佐藤茉那

    熊本放送局アナウンサー

    佐藤茉那

    出身地: 神奈川県
    趣味はショッピング、漫画を読むこと

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