熊本県知事選挙 何を訴えた?立候補者の演説を徹底分析!
- 2024年03月08日
NHKはそれぞれの候補者の演説などを「テキストマイニング」という手法で分析し、どのような内容を話したのか読み解きました。そこで使われた政策や選挙運動に関する言葉の回数を集計し、より多く使われた言葉をより大きく表示しています。
(熊本放送局 記者 松尾幸明)
県知事選挙戦スタート
熊本県知事選挙、いよいよ始まりました。こちらの4人の新人が戦う構図です。
2008年から4期連続・16年間にわたって県知事を務めてきた現職の蒲島知事が今期での退任を表明しました。この方々のなかから、16年ぶりに新しい県知事が誕生します。
それが誰になるのか注目が集まる選挙戦だといえます。
さまざまな論点
まずは台湾の半導体大手TSMCの熊本進出です。
巨大なインパクトがある一方で人材の確保や交通渋滞の解消、環境保全策も気になりますね。それから、災害からの復旧復興のあり方、子育てや若者支援、人口減少への対応などがあげられます。
こうした論点などについて各候補は演説をしたり取材に応じたりしましたが、その内容について、NHKでは「テキストマイニング」という手法で分析しました。
候補者たちがどのような内容を訴えたのかを読み解こうという試みです。演説の中で使われた政策や選挙運動に関する言葉の回数を集計してより多く使われた言葉をより大きく表示しました。
宮川 一彦 候補
まずは宮川さんです。およそ5分間、取材に応じました。
最も多く使われた言葉は「良く」の8回でした。
宮川さんは立候補した理由を「私たちが住んでいる『町』を『良く』するため」だと繰り返し強調しました。また、現在、熊本市が県の「中心」になっているとして、熊本市にある学校や、行政機能を県内各地に「移転」させ、地方創生につなげたいとしています。
幸山 政史 候補
続いて幸山さんです。およそ24分間、演説しました。
最も多く使われたのは「政治」の24回でした。
「政治」とカネの問題を挙げ、「政治家としての責任が果たされておらず、今の政治不信につながっている」と批判しました。「人吉球磨」は、幸山さんがきょう最初に演説した場所でもあり、県内でも置いていかれている地域だとして、地域の活性化を訴えました。
毛利 秀徳 候補
毛利さんは9分余り演説しました。
最も多く使われた言葉は「政治」の16回でした。
毛利さんは、「皆さんの『声』が届く『政治』はこの『日本』にもうない」と述べ、「政治」の刷新を訴えています。「問題」は、ワクチン問題として使われ、「多くの人が亡くなっても、ワクチン『問題』を誰も取り上げないので、自分で『声』をあげる」としています。
木村 敬 候補
最後に木村さん。およそ15分間、演説しました。
最も多く使われたのは「流れ」の15回でした。
「『蒲島』県政の良い『流れ』を受け継げるのは私しかいない」と述べ、4期16年務めた蒲島知事の後継候補は自分であると強調しました。「福祉」も多く使われています。みずから障害がある体で生まれてきたとして、「福祉」や医療政策を充実させるとしています。
候補者たちが発するひとつひとつの言葉。選挙期間中によく聞いてみたいと思います。
【見逃し配信】クマロク!「県知事選挙戦スタート」
3月7日(木) 放送。NHKプラスの見逃し配信は3/14(木) 午後6:59 まで。
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