浜松発!ハイスクールジオラマグランプリ2024
- 2024年04月08日
浜松市で、高校生がジオラマづくりで競う「ハイスクールジオラマグランプリ」がことしも開催されました。
過去最多30チームが参加した大会のようすをご紹介します!
(3月22日放送「たっぷり静岡」と23日放送「ウィークエンド中部」で紹介した内容から構成しました。)
高校生のジオラマが浜松に終結!
静岡県浜松市で毎年開催されている
「ハイスクールジオラマグランプリ」。
模型メーカーがたくさんある静岡県の、
ものづくりが盛んな浜松市で毎年開催されるこの大会、
ことしで11回目を迎えました。
全国から過去最多の30チームがエントリー。
たて・横・高さ50㎝のスペースに
風景や人物などの風景を表現します。
テーマは自由。
参加しているチーム、模型部はもちろん
美術部や地理歴史部などさまざまです。
この大会、評価は、
▼審査員による投票と
▼会場に来たお客さんの投票で決まります。
ポイントは「ストーリーが見えること」。
精密さはもちろん、発想や構図なども重要です。
大会期間中、生徒の皆さんは、お客さんに
自分たちの作品をアピールして投票を呼びかけます
高校生たちの思い入れたっぷり!
では、皆さんに作品について語って頂きましょう。
まずは地元・静岡から参加の島田樟誠の皆さん。
第1回大会から参加している常連校です。
部員のみんなで航空祭の雰囲気を伝えられるように作りました。観客目線で見てもらうと航空祭の臨場感が伝わると思います。
つづいては、愛知から参加してくれた愛知県立豊橋工科。
ノスタルジックでちょっと廃れてしまった街と不思議でおかしな猫をモチーフにして作っています。
建物の雰囲気を豊川稲荷の商店街をモチーフに作っています。内装もしっかり作ってあります。
続いては、やはり第1回大会から参加している強豪校、
東京の海城中学・高校。
ロンドンにある大きな時計台・ビッグベンと周りの街並みを再現しました。一つのテーマとして、古風と現代の融合を挙げていて、古風はビッグベンと大きな橋、現代は車や人、船乗り場で表現しました。
そして去年、準グランプリに輝いた、
神奈川の桐蔭学園中等教育学校・鉄道研究部の皆さん。
昨年開催された小田原・北条氏誕生500年記念のイベント・小田原北条五代祭りのようすを再現しています。鉄砲隊の甲冑は真鍮を薬品で溶かすエッチングという技法を用いて製作しました。石垣の石ひとつひとつを手作業で貼り付け、石垣の質感と汚しにもこだわっています。人間ひとりひとりの配置にもこだわりました。
最後は、過去連覇を果たしたこともある名門、
岡山理科大附属・科学部。
映画「ゴジラの逆襲」でゴジラとアンギラスが大阪城のそばで戦うシーンを再現しました。すべて手作りです。人形は表面をアルミホイルを使ってゴツゴツした感じやザラザラした感じにして迫力が出るようにしています。大阪城は資料や図面を使って、丸瓦の本数や破風の飾り、窓の位置なども本物と同じにしています。
どれも力作揃い。
まさに作品のストーリーが伝わってくるようですね!
独自の世界をテクニックで形に
ジオラマはただ組み立てるだけではなく、
設定に応じて雰囲気を出さないといけません。
みなさん、どんなふうに作っているのか?
浜松市にお住いのプロのジオラマ作家・山田卓司さんに
その技を見せて頂きました。
山田さんに実演して頂いたのは
「汚し」というテクニック。
はじめはスポンジでポンポンと軽くたたくように。
次は筆で伸ばして。
綿棒でぼかしていきます。
こうした作業を繰り返すと、こんなリアルな作品に!
高校生のグランプリは、学業で時間や予算が足りない中、自分たちの作りたいものを新鮮な工夫と発想と情熱で形にしていくのが非常におもしろいなと思います。
高校生たちが熱い思いを小さな世界に詰め込んで勝負する
ハイスクールジオラマグランプリ。
みなさんのお話から、情熱と作品への愛こそ、
この大会の最大の魅力なのだと感じました。
来年ぜひ会場で、この熱気を感じてください!
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