もうひとつの静岡ホビーショー ペインターたちの夢の舞台 前編
- 2023年06月09日
全国の模型メーカーなどが新商品を発表する国内最大級の見本市「静岡ホビーショー」。全国から多くのファンが訪れ、いまや静岡の5月の風物詩となっています。でも、その見本市の隣でやはり国内最大級の模型の展示会が開催されているのをご存じですか?その名も「モデラーズクラブ合同作品展」。全国のモデラーやペインターたちが持ち込んだ自慢の力作がずらりと並びます。望月アナウンサーが取材しました。
もうひとつのホビーショー
モデラーズクラブ合同作品展
5月。ことしも恒例の「静岡ホビーショー」が開催され、静岡は多くの人たちでにぎわいました。
(見本市の詳しいようすは村田キャスターのWEB記事をご覧ください)
各メーカーのブースが並ぶそばで、毎年「モデラーズクラブ合同作品展」というイベントが開催されているのをご存じでしょうか? 「静岡ホビーショー」の全国の模型愛好家グループが腕を振るった模型などを持ち込んで展示するイベントで、ことしでなんと32回目!!です。 およそ250のグループの力作が所狭しと並び、メーカーのブースに勝るとも劣らない大勢の人たちが足を運びます。
RCカーのペインターたち
プラモデルが多く並ぶ中、違うホビーも展示されていました。
こちら、一見プラモデルのようですが、無線操縦で動くRCカー用のボディを塗装したものです。
磐田市の平野竹視さん。
平野さんは、RCカーボディ専門のグループ「ぺいんとマイスターズ」の代表です。
RCカーのボディは透明です。 プラモデルと違って、動かすことが前提のRCカーはぶつかっても壊れにくいポリカーボネート製。そして、塗装がはがれにくいよう裏から塗るのもRCカーならでは。
平野さんはこのRCボディの塗装で数々の賞を受賞してきた有名なペインターです。
RCカーは、自分が塗装したものを自由に走らせることもできるし、飾ることもできる。 あまり凝った作品を作られる方も少ないので、人と違った作品が手軽に作れるところが魅力的ですね。
毎年「静岡ホビーショー」に合わせて開かれる「モデラーズ合同展示会」は、平野さんたちにとって、大勢の人たちに作品を見てもらう大事な大事な大舞台なのです。
マスキングが命!
RCカーボディの塗装
RCカーは、主にスプレーで裏から塗装します。
マスキングテープを細く切って貼り付け、塗りたい形にします。
マスキングが命と言っても過言ではありません。
色がはみでないよう、きれいにボディを覆っていきます。
1色ごとにマスキングを貼り替えていく、気の遠くなるような作業です。
平野さんのマスキング。
プラモデルを手掛けてる方はたくさんいらっしゃいますが、裏から塗装?ってやっぱり珍しいじゃないですか。人と違うことでオリジナリティを出すには裏塗りのポリカボディのラジコンが最適だったんです。新しい表現など技法を見つけるのも楽しいですしね。
平野さん、ホビーショーに向けて、ことしも気合いの入った作品を仕上げました!
さあ、静岡ホビーショーの開幕です。(後編に続く)