NHK静岡 しず♡LOVE 土肥に夏告げる「とびうお」をすくいとる!
- 2023年07月13日
夏の訪れを感じるものと言えば?
スイカ、海水浴、花火…いろいろあると思いますが、伊豆市土肥では「とびうお」が夏を告げます。回遊魚のとびうおは、6月に土肥に姿を現します。とびうおをすくいに、夜の船で漆黒の海へ出発!
(※ページいちばん下に全編映像があります!)
フェリーでGO!
6月17日(土)。旅の始まりは清水港。
駿河湾フェリーに乗って、土肥港へ向かいました。
船上から振り返ると、遠くにはうっすら富士山も。
75分の船の旅。風を感じたり、フェリーグルメを食べたりして、のんびりと過ごしました。
とびうおすくい キーワードは「光」?!
土肥港に到着すると、美しい夕日に癒されました。
仕掛け人の土肥旅館温泉協同組合・関富範(せきとみのり)さんに、とびうおがすくえるか聞きました。
こんやは新月。光が散らないので、きっととれてくれるはず!
月明かりと、とびうおがとれること。
どんな関係があるんでしょうか…?
乗り込む船は、こちら。一般的な釣り船です。
煌々と明かりが灯っています。とびうおは、「光」に集まってくる習性があるんです。だから月の光が弱い新月の夜の方が、漁船に集まってきやすいということなんですね。この日は4隻が出ました。明かりの強さは船によって異なり、それぞれ工夫しているそう。
必須アイテム「タモ(網)」を持って乗り込みます!
2メートル近くある長~いタモ。
これでとびうおをすくうんです!
挑戦!とびうお すくえるか
夜8時。土肥港を出発。光る船は、漆黒の駿河湾へ。
するとさっそく、白い影が海面をふよふよと漂い始めました。
分かりますか?これが、とびうお!
中には、海面を飛ぶように泳ぐとびうおも。
このとびうおを、タモで一気にすくいます!!!ただ、これがなかなか難しい~!長いタモですが、とびうおが海面近くまで来てくれないと届かないんです。
ポイントを変えながらとびうおを探します。
安川も挑戦しますが、全然うまくすくえません!
泳ぎが速い、速い!惨敗でした。
しかし…!
同じ船の参加者は、次々にとびうおをすくっていきます。
皆さん、お上手!!!
まるで本当に翼で空を飛ぶような姿。船が活気づきます。
中にはこんな大きな魚も。
ダツです!同じように光に集まってきました。
大成功のうちに、とびうおすくいは終わりました。
絶品!とびうお料理
土肥港へ帰還。地元の皆さんがとびうお料理をふるまってくださいました♡
お刺身に…、
塩焼き。
なめろう。
しっかりした歯ごたえに、淡泊でさっぱりとした味わい。
おいしい!!!これが土肥に夏を告げる味か~と、余すことなく楽しみました。
実はとびうおは、9月にも土肥にやってきますが、この時期は台風シーズンにあたるため、とびうおすくいのイベントを開催するかどうかはその年ごとに判断します。ことしは行われないことが決まっています。ぜひ来年!チャレンジしてみてくださいね。
皆さん、ありがとうございました~!
※放送の全編動画はこちら!