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夏の静岡グルメ 富士市の味「サイダーかん」を追え!

富士市オリジナルの学校給食メニュー「サイダーかん」を村田優歌キャスターが徹底取材!
  • 2023年06月27日

 

NHK静岡で放送している 「たっぷり静岡」のコーナー『しず♡LOVE』。 
 アナウンサーやキャスターが静岡県内35ある市や町の魅力を体当たりで取材します。 

今回私が向かったのは、祖父母も住んでいてゆかりのある富士市!
 富士市には、学校の給食で夏の時期だけ提供されるオリジナルのメニューがあるとか…
その名も「サイダーかん」! 一体どんなものなのか?調査してきました!

取材 静岡局 村田優歌キャスター

☆記事の最後には、動画も掲載しています☆
(2023年6月末から2か月間公開中)

富士市の給食の味「サイダーかん」を求めて

富士市の学校給食で食べられているという「サイダーかん」。 
まずは、富士市出身の母に聞いてみました。

50代の母からも「給食で食べていた」という返事

富士市民の思い出の味を求めて早速向かったのは、
もちろん富士市!

まずは、給食の味を再現したサイダーかんを提供しているという
市内のお好み焼き屋さんを訪ねました。

店主の勝呂三郎さん

こちらが、その給食仕様のサイダーかん

こちらのお店でサイダーかんを出すようになったのは、およそ10年前。
富士市の広報誌に載っていたサイダーかんのレシピを目にしたことがきっかけでした。
 

勝呂さん

学校給食で一番人気だということで、私たちの時代にはなかったなあと思って一度作ってSNSに載せてみたら反響があって。40代50代の人が「懐かしい!食べたい!」ということで、それから作り始めたんです。

材料は、水とかき氷のシロップ、砂糖、粉寒天、そしてサイダー!
緑の時はメロン味、青の時はブルーハワイ味のシロップを使っています。
給食で出されるサイダーかんは緑色ですが「私たちの時は青色だった!」というお客さんからの声を受けて、2色のサイダーかんを作るように。

どちらも透き通った爽やかな色合いできれいです!

ちなみにこちらのお店では3種類のサイズを提供。
ビッグサイズはなんと、1.2キロ!!サイダーかんをホールで食べるという富士市の小学生の夢(?)を叶えられちゃいます!

勝呂さん

孫に買って帰るというおばあちゃんや、家族に食べさせたいという40代50代の人、自分用に買っていく若い子も。もう富士市のソウルフードって言っていいんじゃないかな。

給食だけじゃない!
サイダーかんをアレンジしたスイーツが大人気!

続いてやってきたのは、道の駅富士。

こちらで3年前から提供しているのが「サイダーかんソフト」!
サイダーかんの上に地元の牧場のソフトクリームをたっぷり乗せた、富士市ならではのスイーツです。

見た目は雪の積もった冬の富士山をイメージ!

店長の三浦愛さんによると、開発のきっかけはコロナ禍だったといいます。

三浦さん

3年前はなかなか遠出ができない状況で、近くにある道の駅を楽しみに来て下さる近所の方も多くいました。そこで、地元の方にも喜んでもらえるような夏の新商品を作りたい!と考え、富士市の給食でしか味わえないサイダーかんを使った「サイダー寒ソフト」を思いついたんです。

夏限定のスイーツですが、冬でも「サイダーかんソフト」を求めてやってくるお客さんもいるとか。
シュワっとしたサイダーかんと濃厚なソフトクリームの相性が抜群で、
私もあっという間に食べてしまいました。

ん~最高っ!
三浦さん

地元の方が「懐かしい」って言って、次子どもが帰ってきたら絶対来て食べさせたい!って言ってくれるのがうれしいです。作って良かった!って思います。

元祖・サイダーかん!開発者の思い

今では学校給食だけでなく、富士市内で広く愛されているサイダーかん。
このサイダーかんを初めて給食で提供した”開発者”が、かつての吉原市(現富士市)で栄養士をしていた紺野祐子さん(85)です。

実は、サイダーかんの開発には、仕事をしていた昭和40年ごろの給食事情が大きく関係していたといいます。
当時の給食は今のような品数ではなく、ボリュームのある一点ものを中心に、デザートは果物が少し付くくらいだったとか。
 

紺野さん

当時の給食は油を使うから案外くどいものが多かったんです。だからお口直しのような感じで何かないかしらと考えて開発した。いつでも、何かしら新しいものを作りたいっていう気持ちでね。

また、粉寒天の普及もサイダーかんの開発を大きく後押ししていました。

紺野さん

業者が「粉寒天ができたので給食で使ってほしい」と言って来てくれて、その時にひらめいた。当時勤めていた学校は職員も入れて2000人以上いたので、棒寒天では大量生産ができなかったんです。

当時の学校給食をより良くしたい!子どもたちに喜んでもらいたい!という紺野さんの気持ちが、
サイダーかんの開発につながっていました。

そして紺野さん、なんと取材の当日、特別に当時のサイダーかんを作って持ってきてくださいました!

淡い色合いがとてもきれい!

優しい甘さとほのかなシュワっとした食感がたまらない!
紺野さんとお話しながら、あっという間に食べてしまいました。

ほとんど1人で食べました!

今の給食ではメロンシロップを使っていますが、当時は粉の食紅で色を付けていたそう。
作ってきてくれた紺野さんの手も、色粉で緑色に染まっていました。

愛情をこめて作ってくださったことが伝わります!
紺野さん

子どもたちは喜んで、少しでも残ってるとわーって来て「ちょうだい、ちょうだい」って言って群がるくらいだったようですよ。給食室にかけらも残ってこないっていうことが一番うれしかったですね。
そこに添えられている別の給食がおいしく感じることになりますから、ずっと続いてもらいたい。

富士市のソウルフード「サイダーかん」。
給食を通じて子どもたちを喜ばせたいという紺野さんの思いは、今に受け継がれていました。

☆放送でご紹介した動画はこちら👇☆

  • 村田優歌

    静岡放送局キャスター

    村田優歌

    富士市に祖父母が住み、中・高と裾野市で過ごしました!静岡は第二のふるさとです。県内くまなく歩きまわります!

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