静岡体験旅! 高校生が作る牛乳
- 2023年06月23日

NHK静岡「たっぷり静岡」のコーナー「しず♡LOVE」では、アナウンサー・キャスターが県内の市や町を体当たりで取材します。
今回訪れたのは、古くから酪農が盛んで牛乳や乳製品が特産の函南町。函南町の旅・後半では、地元の隠れた名物に出会いました。
取材 静岡局 大窪愛キャスター
函南町内の店舗に並ぶ商品から、人々が次々に、手にとっていく牛乳がありました。

お客さん「きょうは5個。買うときはもっと。10個くらい買ったりします」

田に農と書かれた「でんのう牛乳」。
見慣れない名前です。
飲んでみると…お、おいしい!!
甘みとコクがしっかり感じられて、後味はすっきり。
実はこの牛乳…

函南町にある、「田」方「農」業高校の生徒たちが作っているんです。
だから「田農」牛乳なんですね。
生産動物コースの37人が授業の一環で、牛15頭を飼育・管理しています。
牛舎の掃除や搾乳などもすべて高校生たちが担当します。
放課後牛舎にお邪魔すると、真剣に、熱心に、牛の世話をする生徒のみなさんがいました。


みなさん、入学のきっかけは?

もともと農業に興味があって。田農のオープンキャンパスに参加した際に、田農の牛がとても愛嬌があって可愛かったので
心惹かれてこの学校に入学しました
では、牛に惹かれて?

そうですね!もう可愛くて!


牛の世話は当番制で毎日あります。土日、祝日も休みはありません。
1日2回、朝と放課後、あわせて3時間ほどかかります。

朝は6時にここに集合。
起きるのは4時半です。
早いですね…!
体が慣れるまでは、早起きも大変だったそうです。
それでも牛乳づくりを通じて、やりがいを感じるといいます。

お客さまが美味しいって言ってくれたり、美味しかったよって周りに広めてくれたりするとすごく嬉しい。
みんな笑顔になっている。笑顔のためにやっていると思う。

毎日世話をしていると、信頼関係が生まれてなついてくれたり、牛の体が大きくなって成長してくれたりするところに、やりがいを感じます

高校生たちの思いがこもった牛乳は、
田方農業高校では、月1回の「田農マーケット」
「JAふじ伊豆フレッシュ函南店」では毎週木曜日~ などで販売されています。
(夏休み期間など、販売休止の時期もあります)

動画はこちら。