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清水名物もつカレー 人気B級グルメ NHK静岡後藤アナウンサー

  • 2023年05月19日

NHK静岡放送局のアナウンサーの後藤康之です。みなさん静岡県のグルメと言えば何を思いつきますか?富士宮やきそばや静岡おでん、浜松のギョーザ…観光や旅行で食べ歩きたいですよね。そんな中、最近とくに気になっているものがありました。静岡市清水の名物で人気B級グルメ「もつカレー」です。皆さんご存知ですか?地元で長く愛されるソウルフードですが、これまで実際に現地で食べたことはありませんでした。清水が誇る地元料理を味わってきましたのでご紹介します!

清水の究極のB級グルメを求めて

JR清水駅前

主な交通アクセス
JR東海道線の清水駅は静岡駅から電車で10分ほど、車で30分ほどです。東京からも新幹線と在来線でおよそ1時間半から2時間ほどで来ることができます。皆さん是非、観光や旅行で足を運んでください!

ボリュームたっぷり カレーライス

今回、清水駅近くの商店街などでもつカレーを提供するお店を訪ねてきました。まず最初は清水駅前銀座商店街でみつけた海鮮料理などのお店です。

地元の新鮮な魚とともになんともつカレーも提供されていまいた。じっくりと煮込んだ「もつカレーライス」。"これぞカレー"という味でもつがゴロゴロと入っていてボリューム満点!しっかりとしたもつの存在感を味わえます。

店主の杉山さんは「もつ煮と言ったらカレー味が当たり前で特別なものではないと思っていた」と。それだけ清水の街に「もつカレー」の文化が浸透し、それぞれの店でさまざまなメニュー、レシピが生まれていることに感銘を受けました。

店主の杉山治さん

屋台から始まった伝統のもつカレー

清水駅前のグルメ通り。おいしそうな飲食店などが軒を連ねていて思わず入ってしまいます。次に訪れたのは創業およそ70年の老舗です。

左:2代目の杉本重義さん 中央:3代目の杉本要平さん

代々受け継がれている老舗で、ご家族で営んでいます。もともと要平さんの祖父・金重さんが戦後、屋台からはじめたという伝統の味です。

串に刺さった「もつカレー」。「もつカレー」といえば小鉢に入った「煮込み料理」のイメージがありましたが、もともと串に刺さっていたということに驚きました。

丁寧に処理した上でじっくり煮込まれたもつにはまったく臭みやクセがなく、程よい歯ごたえがくせになります。何本でも食べられそう!  

食べるとスパイシーさとともに、少し焦がしたようなほのかな苦みがあって、どこか懐かしい気持ちになる味。カレーと言われればカレーの味ですが、ご飯にかけて食べたくなるというよりはお酒のつまみになりそうです。 

お好みで一味とうがらしなどをかけるのも◎
後藤アナ

3代目の要平さんが「このもつカレーにはおじいちゃんから続く家族の歴史が詰まっている」という話に胸を打たれました。これからも清水ならではの歴史と文化が詰まった味を守り、伝え続けてほしいと思いました。

チーズともつのカレードリア

清水駅前のグルメ通り沿いのお店。ここではもつの「カレードリア」を提供しています。カレードリアに“もつ”が入っててまた違った味わいで美味しいです。

“もつ”というとなんとなく「和」のイメージがありましたがドリアという「洋」との「合体」を味わえます。

もつは控えめながらも存在感があっておいしい!こちらも丁寧な下処理のおかげでとても食べやすかったです。

店主の松浦泰佑さん

清水のグルメ、もつカレーで地域を盛り上げたいという店主の松浦泰佑さん。近くで働く会社員など団体の予約も増えてきたといいます。コロナで大きな打撃を受けた飲食業界、これから盛り上がってほしいですね。

コロナからの復活の起爆剤に

清水では地元の商店街などが中心となって、コロナ前はイベント、もつカレー祭りを開催していました。しかし、感染拡大によって中止を余儀なくされてしまいました。

清水駅前グルメ通り振興会の村上信也会長は、この祭りを復活させて、地元の観光や飲食業界が復活するひとつの起爆剤にしたいと意気込んでいます。

村上信也会長
コロナ禍でもつカレーを提供していた飲食店で閉店したところも少なくない。B級グルメの存続も危ういなと感じている。観光客が戻りつつあるなか、地元の味覚、グルメも復活させたい。もつカレーをもう一度、広めることが使命だと思っているので頑張りたい。

  • 後藤康之

    静岡放送局 アナウンサー

    後藤康之

    声優志望からアナウンサーに。かつてMCを担当していたアニメ関連のラジオ番組でリスナーから「やすにゃん」と呼ばれていた。

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