ページの本文へ

静岡WEB特集

  1. NHK静岡
  2. 静岡WEB特集
  3. 台風 雨 非常持ち出し袋の備え

台風 雨 非常持ち出し袋の備え

みんなで防災 大窪愛キャスター
  • 2023年06月28日

6月の記録的な大雨では、静岡県内でも浸水や土砂災害の被害が相次ぎました。
迅速な避難のために備えておきたい「非常用持ち出し袋」
どのようなものを揃えたら良いのか、ポイントをまとめました。                   

まずは、国などの資料をもとにした“基本的なもの”がこちら。

▼水や食料。▼懐中電灯 
▼情報収集のためなどの充電器・ラジオ 
▼衣類や雨具 ▼救急用品 
▼歯ブラシや感染症対策 ▼貴重品などです。

さらに、小さいお子さんや高齢者がいる場合など 家庭の状況にあわせた備えが必要です。 
日ごろ防災に携わる人たちはどのようなものを入れているか聞いてみると。


あなたの非常持ち出し袋の中身は?

子どもが5人いる、子育て支援団体の理事長、末吉喜恵さんは。 

 

子ども用の着替え、おむつ、おもちゃです

おむつは、防災倉庫で備蓄されていないこともあります。 子どものサイズにあわせ定期的に見直しが必要です。
おもちゃは、災害時、子どもに安心感を与えるために用意しておくといいそうです。 

おすすめは、一つで何役もの働きをする ふろしき。着替えや授乳のときの目隠しのほか、授乳ケープ、けがをしたときや、物を入れるのにも使えます。 

 

 末吉さんの小学生の子どもが作った非常用持ち出し袋も見せてもらいました。
家族の連絡先のほか、 自分の好きなお菓子などが入っていました。自分で選ぶのが大事ですね。

 80代の両親と暮らす、 防災士の東山浩子 さんは。

老眼鏡  補聴器用の電池 入れ歯ケース です

ふだんの生活で必要不可欠なものをいれています。
自由にトイレに行けないことも想定し、 軽い尿漏れパッド 携帯トイレとごみ袋、 替えの下着なども備えています。

 日頃薬を飲んでいる方は お薬手帳の用意も大切です。

キーワードは「自分や家族を守るために大切なもの」
家族で一つの非常持ち出し袋、ではなく、家族それぞれが一つずつ用意しておくと良さそうですね。

季節ごとに見直し

一度入れたら終わり、ではなく、夏なら熱中症対策のもの、冬ならカイロなどの寒さ対策のものなど季節ごとの見直しも大事です。
例えば衣替えのタイミングで非常持ち出し袋の中身も確認するといいかもしれません。

例えば、ライトの電源はつくか。充電器はちゃんと充電できるか?ラジオの電池は切れていないか?など、一緒にチェックしたいですね。

右から時計回りに、どの電池でも使えるライト、両手が使えるヘッドライト、
ラジオとセットになったライト
ラジオや充電器もチェック

「非常持ち出し袋」の重さ

もう一つ気を付けたいポイントは、「非常用持ち出し袋の重さ」
 男性15キロ、女性は10キロが目安とされています。ですが、私も背負ってみたところ、8キロ程度でずっしりと重たく感じました。色々と入れたくなりますが、いざという時に 迅速な避難できるよう、実際に背負って確認するとよいかもしれません。 
 


家族構成や生活環境によって必要なものは違いますよね。自分に必要なものは何か?を考えながら、 ぜひ、非常用持ち出し袋を見直してみてください!

  • 大窪愛

    静岡放送局キャスター

    大窪愛

    浜松市出身。ふじのくに防災フェロー、防災士。「たっぷり静岡」の防災コーナー担当。非常持ち出し袋の中に必ず入れているのは、コンタクトとメガネです。

ページトップに戻る