山 キャンプ グッズや知識を防災に
- 2023年05月25日
コロナ禍などからアウトドアの人気が続いていますが、 アウトドアのグッズや知恵は
災害時にもいかせます!専門家に聞きました。
★「たっぷり静岡」での放送のようすは、記事の末尾でご紹介しています★
アウトドアグッズを災害時にも!
アウトドア歴25年。 自然活動のインストラクターで防災士の東山浩子 さんです。
東山さん「山やキャンプで使うものが、災害時も、とても役立つんですよ」
東山さんが見せてくれた、 アウトドア用品の一部。
例えば ひとり用の小さなテントは、避難所でプライベートな空間を確保することができます。感染症対策にも。
こちらはクッション性の高い 「マット」。
避難所の体育館などでも使え、 床のかたさや寒さを和らげてくれます。
「寝袋」をマットの上で使うと、さらに快適になります。寝てみると、あたたかい上に、体が包まれているので安心感もありました!
登山用のヘッドライトは、暗い中避難するときにも使えます。 両手が使え、安全確保につながります。
緊急用の防寒シート 「エマージェンシーシート」。
手のひらにおさまるほどコンパクトですが。
広げると、こんなに大きく!大人がすっぽり包まることができるサイズです。
音が出るので避難所で使うのは難しそうですが、急な避難のときには雨風をよけることができます。非常持ち出し袋に入れておくと良さそうです。
アウトドアの知恵を災害時にも!
次は、アウトドアの知恵を生かします。
東山さん「ご家庭にある、レジ袋やゴミ袋を使います」
袋の活用①、 災害で急に停電が発生したときに役立つワザです。
用意するのは懐中電灯。
懐中電灯に袋をかぶせるだけで、「ランタンの代わり」になるんです。
懐中電灯だけだと直線的な光ですが、袋をかぶせると、周囲に光が広がっているのが分かります。
袋の活用②、寒いときに役立つワザ!
新聞紙をくしゃくしゃに丸め、ゴミ袋など大きめの袋の中にいれるだけ。新聞紙は空気を含むようにし、ぎゅっと丸めすぎないようにしてください。
袋の中に足を入れると、ぽかぽかとあたたかく感じられます。
袋の活用③、断水したときに使えるワザ!
リュックの中に袋を入れることで、 水を運ぶ 「タンク」の代わりにもなるんです。
水がこぼれないよう、袋を二重するのがポイント。
袋の口をしっかりしばります。
リュックを背負ってみると…、手で持ったときと比べると重く感じませんでした。
長くは使えないそうですが、 給水車から水を運びたいときなどに良いかもしれません。
最後に、電気やガスがとまったとき・炊き出しのときに活用できる「火おこし」です。
【用意するもの】
●たき火台、火ばさみ、マッチ、作業用手袋や革の手袋(熱で溶けないもの)、水の入ったバケツ
●燃料:一番最初に燃やす杉の葉・松ぼっくりなど 細い枝~太い枝
①たき火台に杉の葉などを置き、細い枝を組む。
②マッチで、葉に火をつける。
③細い枝がしっかりと燃え始めたら、少しずつ太めの枝を追加していく。
細い枝からだんだん太くしていくのがポイントだということです。気象条件や周囲の環境に注意し、火おこし中は目を離さないようにしてください。
東山さん「いつもの暮らしと災害時を分けて考えるのではなく、 日常で使うものを災害時にも活用しよう、という考えがあります。フェーズフリーというのですが、 アウトドアで使 っている道具やアウトドアの知恵は、まさにフェーズフリーです。
アウトドア を楽しみながら、 備えてみませんか?」
★「たっぷり静岡」での放送のようすはこちら★
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