朝鮮の具体的な行動へ
日中韓が連携を」安倍首相

史上初の米朝首脳会談を前に、日中韓3か国の首脳会議は東京・港区の迎賓館で行われていて、安倍総理大臣は冒頭、北朝鮮が非核化や弾道ミサイルの廃棄、それに拉致問題の早期解決に向けて具体的な行動を取るよう、3か国の緊密な連携を呼びかけました。

日本・中国・韓国3か国の首脳会議は東京・港区元赤坂の迎賓館で午前10時ごろ始まりました。

会談の冒頭、安倍総理大臣は北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の2度目の中国訪問に触れたうえで、「この機会を生かし、安保理決議に従って、北朝鮮によるすべての大量破壊兵器、あらゆる弾道ミサイル計画の完全な検証可能な、かつ不可逆的な方法での廃棄に向けた取り組みを進めていくべきだ」と述べました。そのうえで「今後、北朝鮮が具体的な行動をとるよう日中韓が国際社会とも連携し、強く求めていかなければならない。また、拉致問題の早期解決に向けて連携していきたい」と述べました。

日中韓3か国の首脳会議は2015年11月に韓国で開催されて以来、2年半ぶりで、東アジア全体を視野に入れたインフラ協力を強化するため、3か国での対話や協議を実施するなど、経済分野での協力推進の方策についても意見が交わされる見通しです。