渋の判断をした」
政権交代へ合流必要と強調

国民民主党との合流協議で新たな案を示したことを受けて立憲民主党の枝野代表は記者会見を行い、党をいったん解党するなどとした提案について、「苦渋の判断をした」と述べ、政権交代を実現する環境を整えるためには合流が必要だと強調しました。

立憲民主党は15日、国民民主党に対し、両党の合流をめぐり、それぞれの党を解散して新党を結成し、党名を「立憲民主党」に、通称と略称は「民主党」にするとした新たな案を示しています。

これを受けて、立憲民主党の枝野代表は16日午前、記者会見を行い、「新型コロナウイルスの危機によって、政治と行政の課題が浮き彫りになった。1日も早く現政権にかわるまっとうな政権を実現する責任がある」と述べ、政権交代を実現する環境を整えるためには合流が必要だと強調しました。

そのうえで、合流をめぐる新たな案について「合流のための手続きとはいえ、解党にはためらいがある。一方で、志を共にするすべての議員が排除されることなく、過去の経緯を乗り越えて参加できる環境を整備することが必要だ」と述べました。

そして「草の根で支えていただいた皆さんの信頼と期待に応えつつ、政権の選択肢として幅広い力を結集する責任を果たすという両立困難な命題を解決する上で苦渋の判断をした」と述べ、国民民主党に対し早期に回答するよう求めました。

一方、記者団が政策の違いへの対応を質問したのに対しては、「軸となる理念や基本的な考え方、将来の社会像についての共有が大事で、個別具体的な政策に多様な意見や幅があるのは当然だ」と述べました。