房長官が首里城視察
地下遺構など一般公開を

菅官房長官は主要な建物が焼失した那覇市の首里城を視察し、政府として責任を持って復元に取り組む考えを示すとともに、観光振興策として来年の大型連休までに、世界遺産に登録されている地下の遺構などを一般公開する意向を示しました。

菅官房長官は21日、大規模な火災で主要な建物が焼失した那覇市の首里城を訪れ、全焼した「正殿」の跡や屋根が焼けた「奉神門」を視察するとともに、沖縄県の玉城知事から被害状況の説明を受けました。

視察のあと菅官房長官は記者団に対し、「多くの施設が焼失した様子を目の当たりにし、改めて復元に向けて全力を尽くさなければならないと感じた。県や地元の関係者、有識者の方々とともに、復元に向けて責任を持って取り組んでいく」と述べました。

そのうえで、首里城が復元するまでの観光振興策として、21日夜から城壁などのライトアップを再開し、今年度内に跡地に首里城の映像を映し出す「プロジェクション・マッピング」を実施するほか、来年の大型連休までに、世界遺産に登録されている正殿地下の遺構などを一般公開する意向を示しました。