里城再建の有識者会議
委員長に琉大の高良名誉教授

首里城の再建に向けて具体的な検討を行う有識者会議について、政府は歴史・文化や防火対策などの専門家10人を委員とし、トップの委員長には前回の復元に携わった琉球大学の高良倉吉名誉教授を充てる方針を固めたことが関係者への取材で分かりました。

政府は、首里城の再建に向けて内閣府の沖縄総合事務局のもとに新たに設置する有識者会議の委員10人の人選を固めました。

委員は、琉球王国の歴史が専門で琉球大学の高良倉吉名誉教授、民俗学、文化人類学が専門で県立博物館・美術館の田名真之館長、琉球文学が専門で県立芸術大学の波照間永吉名誉教授、建築史が専門で京都大学の伊從勉名誉教授。

考古学や琉球史が専門で県立芸術大学附属研究所の安里進客員教授、建造物が専門で琉球大学の小倉暢之名誉教授、漆芸が専門で日本工芸会の室瀬和美副理事長。

それに消防が専門で東京理科大学研究推進機構総合研究院の関澤愛教授、建築物の消防が専門で早稲田大学理工学術院の長谷見雄二教授、造園が専門で東京都市大学の涌井史郎特別教授です。

政府は、トップの委員長に前回の復元に携わった高良氏を充てる方針で、初会合を今月下旬にも沖縄県内で開催する方向で調整を進めています。

会議には、沖縄県のほか、国土交通省や消防庁など政府の関係機関も参加する予定です。