閣僚の辞任が相次いだことを受け、自民党の派閥の会合では、安倍総理大臣は国民の理解が得られる国会答弁に努めるべきだといった意見が出されました。

茂木外務大臣は「２人の閣僚の辞任を重く受け止め、一層の緊張感を持って、国政の運営に臨み、成果を出すことで国民の期待に応えていきたい」と述べました。

一方、石破元幹事長は６日の衆議院予算委員会の集中審議について、「大混乱することなく終わったのはありがたいが、見ている人たちが、政府の言うことはそのとおりだと納得したかというと、どうなんだろうという気がする」と指摘しました。

そのうえで、「任命責任とは何かということで安倍総理大臣は定番の答えをしたが、さすが自民党だと言ってもらえるような答弁をしてもらえると、もっとありがたい」と述べ、国民の理解が得られる国会答弁に努めるべきだという考えを示しました。

また、細田元幹事長は後任の閣僚に向けて「人間は得意な分野は案外、失敗しやすい。得意な分野で言い過ぎてしまうことがある」と述べ、注意を促しました。

さらに、麻生副総理兼財務大臣は「秘書からこれだけ話がぼろぼろ出るのはおかしいと思わないといけない。スタッフもチームの一員という認識を持って接すれば、秘書が何か言うことが起きるはずがない」と指摘しました。