シア軍が声明「危険な
行為に及んだのは韓国側」

島根県の竹島付近の空域で韓国軍機が「領空を侵犯した」として、ロシア軍機に警告射撃を行ったことについてロシア軍は声明を発表し、危険な行為に及んだのは韓国側だと抗議しました。そのうえで中国軍と行った警戒監視活動の成果を強調し今後ますます中国軍との連携を深めるとみられます。

島根県の竹島付近の空域で、韓国軍機が、「領空を侵犯した」として、ロシア軍機に警告射撃を行ったことについて23日、ロシア航空宇宙軍のコビラシュ司令官は、動画で声明を発表しました。

このなかでコビラシュ司令官は、ロシア軍と中国軍の爆撃機が行った警戒監視活動に、A50早期警戒管制機が参加していたことを明らかにしました。

この軍用機について、韓国軍は、韓国が「領空」と主張する空域に入ったとしていましたがコビラシュ司令官は、改めて領空侵犯はしていないと強調し、危険な行為に及んだのは韓国側だと文書で抗議したことを明らかにしました。

そのうえで、「ロシアと中国のパイロットは、日本海上空で互いに3、4キロ離れた隊列を組んで飛行し、高度な技術と結束を示した」と述べ、成果を強調しました。

ロシア政府はロシアと中国が、それぞれアメリカとの対立を深めるなかで、22日、双方の国防省が、軍事協力をめぐる協定の締結に向けて協議を進めていることを明らかにするなどロシア軍は、今後ますます中国軍との連携を深めるとみられます。