衛隊の新たな海外派遣
「油断することなく任務に」

安全保障関連法に基づく自衛隊の新たな海外派遣として、エジプト・シナイ半島で停戦監視の調整業務に当たる陸上自衛官2人の出発式が23日行われ、自衛官は「油断することなく任務に当たりたい」と述べました。

シナイ半島に派遣されるのは、陸上自衛隊の2等陸佐と1等陸尉の幹部自衛官2人で、今月26日に日本を出発するのを前に、23日に内閣府で出発式が行われました。

2人はイスラエルとエジプト両国の停戦監視を行う「多国籍軍・監視団」の司令部の要員として、多国籍軍が現地で活動するための両国との調整業務に当たります。出発式で2人は、「日本の自衛隊が来てよかったと思ってもらえるよう任務に当たります」と述べました。

今回の派遣は、4年前に成立した安全保障関連法で新たに可能とされた「国際連携平和安全活動」として行われるもので、この法律に基づき、国連が総括しない海外での活動に自衛官を派遣する初めてのケースとなります。

派遣隊長を務める桑原直人2等陸佐は「現地の情勢はおおむね平穏だと認識しているが、油断することなく任務に当たりたい」と話していました。

今回の派遣によって、安全保障関連法に関わる実績がさらに増えることになります。