ージス「地元の理解が
大前提」防衛副大臣

新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備をめぐり、候補地となっている秋田県の佐竹知事らが防衛省を訪れ、配備にあたっては地元の意見を最大限尊重するよう求めました。これに対し、原田防衛副大臣は、理解が得られないまま、工事に着手する考えはないと述べました。

新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備をめぐって、政府は、候補地となっている秋田市と山口県萩市の自衛隊演習場周辺で行った環境調査の結果を5月までに取りまとめ、地元自治体への説明を行う方針です。

こうした中、秋田県の佐竹知事と秋田市の穂積市長が防衛省を訪れ、原田防衛副大臣と会談し、申し入れ書を手渡しました。

申し入れでは、住民が不安視するレーダー電波の影響や、住宅地に近いにもかかわらず、候補地が適当だとする配備の理由について、説明を尽くすべきだとしています。

佐竹知事は、「防衛省が最大限の安全策を示し、地元の理解の醸成が見えないことには許容することにはならない」と述べ、地元の意見を最大限尊重するよう求めました。

これに対し、原田防衛副大臣は、レーダー周辺への立ち入り禁止などの十分な安全対策を行うとしたうえで「秋田県、秋田市の皆様の理解をいただくことが大前提で、工事の着手など配備に直結する具体的措置を、地元の理解が得られないままに進めることは考えていない」と述べました。