「迷惑かけて申し訳ない」
菅官房長官

21日に投票が行われた衆議院の2つの補欠選挙でいずれも自民党の候補が敗れたことを受けて、政府・与党は、結果を謙虚に受け止め、夏の参議院選挙に向け、緊張感を持って国会審議などに臨む方針を確認しました。

政府与党協議会で、菅官房長官は「大臣や副大臣の失言もあり、迷惑をかけて申し訳ない」と陳謝したうえで、「重要法案の審議に緊張感を持って臨みたい」と述べました。

これに対し、自民党の二階幹事長は「補欠選挙は大変残念な結果だった。謙虚に受け止めて、今後に備えたい」と述べました。

また、公明党の斉藤幹事長は「地域の特別な事情もあったが、自民・公明両党で協力して頑張った。参議院選挙に向けて丁寧な国会運営をしていきたい」と述べました。

このあと、二階氏は記者会見で「補欠選挙の結果は残念の極みだが、大いに反省材料にして次なる戦いに挑み、屈辱を晴らしていきたい」と述べました。

一方で、参議院選挙への影響については「何の関係もないとは言い切れないが、それほど大きな影響があるとは思えない。政権への国民の支持と選挙は直接結び付くものではなく、反省しながらも自信を持って頑張っていきたい」と述べました。

公明 山口代表「政権批判が底流に」

公明党の山口代表は記者会見で、「衆議院の補欠選挙は、それぞれ選挙区特有の事情が相まって敗れた。沖縄3区では、玉城知事誕生の流れを転換しきれず、大阪12区では、維新の会の勢いを転換できなかった」と述べました。

また、「直前には副大臣や大臣の不適切な発言による辞任もあり、政権に対する厳しい批判が底流にあったのではないか。厳しく受け止め、緊張感を持って政権運営や国会運営に臨んでいく必要がある。教訓を夏の参議院選挙に生かして、自民・公明両党で協力しあいながら、政治の安定確保のために頑張っていきたい」と述べました。