不適切調査「賃金が上昇するよう偽造されたという印象を受けざるをえない」野党側

賃金などに関する厚生労働省の調査をめぐる問題で野党側の会合が開かれ、去年の1月分から本来の手法の調査に近づけるための統計上の処理が行われていたことについて、「賃金が上昇するように偽造されたという印象を受けざるをえない」などの批判が相次ぎました。

厚生労働省が賃金や労働時間に関する調査を不適切な手法で行っていた問題で、立憲民主党や国民民主党など野党4党は、国会内で関係省庁からヒアリングを行いました。

この中で、去年の1月分から本来の手法の調査に近づけるための統計上の処理が行われていたことについて、出席者からは「安倍総理大臣が実質賃金を上げようとする中、賃金が上昇するように偽造されたという印象を受けざるをえない」などの批判が相次ぎました。

また、「本来の賃金の伸び率を速やかに示すべきだ」といった指摘も出されました。

これに対し、厚生労働省側は「現在、経緯を調査中で、賃金の計算も精査しなければならない」などと説明するにとどまりました。