そして、扇氏が参議院議長や国土交通大臣だった時に、総理大臣を務めた小泉元総理大臣が弔辞で「女性が活躍する社会を目指し、その先頭に立って切り開いてきた道は、後輩が続いている。そのりんとしたただずまいを決して忘れることはない」と述べました。
また、扇氏の長男で歌舞伎俳優の四代目中村鴈治郎さんは「女優、政治家、母として走り抜けた人生だった。3年前に亡くなった父のそばで喜んでいることと思います」とあいさつしました。
故扇千景元参院議長 国会議事堂を訪問 多くの議員が別れ惜しむ
午前9時すぎ、遺骨を乗せた車が、政治活動の舞台となった永田町を回りました。
国会議事堂の正門には、細田衆議院議長や自民党の関口参議院議員会長、立憲民主党の福山元幹事長など、およそ50人が集まりました。
そして、衛視が「敬礼」と声を上げると、車から遺骨や遺影を抱えた遺族が降りて「ありがとうございました」と話していました。
集まった議員は深く頭を下げ、車が見えなくなるまで手を合わせ、扇氏との別れを惜しみました。