航空自衛隊を「航空宇宙自衛隊」に名称変更へ 発足後初

宇宙領域での安全保障の重要性が増していることを踏まえ、政府は航空自衛隊の名称を「航空宇宙自衛隊」に変更することを、年末までに改定する「国家安全保障戦略」などに盛り込む方針を固めました。

名称が変われば、昭和29年に陸海空の自衛隊が発足してから初めてとなります。

政府は、おととし5月に宇宙領域の専門部隊を航空自衛隊に発足させ、日本の人工衛星を他国からの攻撃や妨害、宇宙ごみから守るための監視などを行っています。

政府は、宇宙領域での安全保障の重要性が増していることを踏まえ、航空自衛隊の名称を「航空宇宙自衛隊」に変更することを、年末までに改定する「国家安全保障戦略」など安全保障関連の3つの文書に盛り込む方針を固めました。

名称を変えるには法律の改正などが必要で、変更されれば、昭和29年に陸海空の自衛隊が発足してから初めてとなります。

航空自衛隊の名称をめぐっては、自民党がことし4月、宇宙開発を進める中国やミサイル開発を進める北朝鮮の脅威に対応するためには防衛省・自衛隊の体制を抜本的に強化することが必要だとして変更するよう求めていました。