リニア着工認めていない静岡県知事とJR東海社長 2年ぶり会談へ

静岡県が着工を認めていない、リニア中央新幹線の整備の考え方について、川勝知事とJR東海の金子社長が9月13日、2年ぶりに直接会談することになりました。

リニア中央新幹線を巡っては、静岡県が大井川の流量や南アルプスの生態系に悪影響が出る懸念があるなどとして、県内での着工を認めない一方で、川勝知事は「建設そのものに反対している訳ではない」として、ことし7月、2027年に東京から名古屋までの開業を目指す現在のルートでの整備に同意したうえで、沿線の都府県で作る「建設促進期成同盟会」に加盟しています。

しかし、その後、川勝知事が、JR東海や期成同盟会が想定していない山梨と神奈川の間を先行的に部分開業することを提案したほか、9月7日には、神奈川県相模原市に建設中の駅の工事現場を視察した際に、「車両基地の用地取得が遅れていて、2027年の開業には間に合わない」などと発言したため、関係者から困惑の声が上がってます。

こうした中、静岡県は12日、川勝知事とJR東海の金子社長が、13日に急きょ会談すると発表しました。

会談は非公開で行われ、川勝知事の発言の趣旨や、今後の整備の考え方などについて確認するものと見られます。

2人が直接面会するのは、金子社長が川勝知事に対し、2027年開業に向けた準備作業に理解を求めた2020年6月以来、およそ2年ぶりです。