御殿場産コシヒカリでうな重
知事の発言を逆手に?

静岡県御殿場市にある飲食店では浜松市と御殿場市の両市の特産品を使ったあるメニューが話題になっています。

御殿場市にある和食料理店「農Minori」では、先週から御殿場市で生産された「コシヒカリ」と、浜松市の浜名湖産の「うなぎ」を使った「うな重」の提供を始めました。

この「うな重」は、販売開始からすでに120食以上売れていて、おいしそうに食べる客の姿が見られました。

男性客は「御殿場のコシヒカリと浜名湖のうなぎは相性抜群でとてもおいしいです」と話していました。

店主「同じ静岡県 浜松も御殿場も仲良く」

店主の池田洋一さんは「知事の発言は最初は悔しかったですが、逆に御殿場の知名度が高くなっていくのを感じたので、アピールするなら今かなと思いました。浜松も御殿場も同じ静岡県なので仲良くしていこうという思いで始めました。県民の分断はありえないと思う。浜松の方にも食べに来てもらいたいです」と話していました。

御殿場のコシヒカリをめぐっては、静岡県の川勝平太知事が10月の選挙の応援演説で、対立候補が御殿場市長を務めていたことに関連して「あちらはコシヒカリしかない。だから飯だけ食って、それで農業だと思っている。こちらにはウナギがある」などと発言しました。

その後「御殿場市民を傷つけた」として謝罪し、発言を撤回しています。