安倍元首相「国葬」“ロシア含め国交ある国に実施を伝えた”

安倍元総理大臣の「国葬」について磯崎官房副長官は、ロシアを含めた日本と国交のあるすべての国に実施することを伝えたと説明したうえで、参列者は現時点では決まっておらず、今後調整を進める考えを示しました。

参議院選挙の応援演説中に銃で撃たれて亡くなった安倍元総理大臣の「国葬」は、ことし9月27日に東京の日本武道館で行われます。

これについて磯崎官房副長官は記者会見で、記者団が「ロシアを含めて参列希望者を取りまとめているのか」と質問したのに対し「ロシアを含むわが国と国交のある国すべてに通報しているのは事実だ」と説明しました。

そのうえで、ロシアのプーチン大統領が参列を希望した場合の対応を問われたのに対し「国民の中でいろいろな意見があることは承知している。具体的な参列者は今後調整されるもので、現時点では何ら決まっていない」と述べました。

「国葬」 9月27日に日本武道館で実施

政府は、参議院選挙の応援演説中に銃で撃たれて亡くなった安倍元総理大臣の「国葬」を9月27日に東京の日本武道館で行うことを決定しています。

参議院選挙の応援演説中に銃で撃たれて亡くなった安倍元総理大臣の葬儀について、政府は、歴代最長の期間、総理大臣の重責を担い、内政・外交で大きな実績を残したなどとして、22日の閣議で、9月27日に東京 千代田区の日本武道館で行うことを決めました。

岸田総理大臣が葬儀委員長を務め、経費は全額国費から支出するとしています。

これにあわせて政府は、「国葬」の内容について具体的な検討を進めるため、内閣府に森昌文総理大臣補佐官をトップとする事務局を設置しました。

戦後、総理大臣経験者の「国葬」は、昭和42年に亡くなった吉田茂 元総理大臣以来、2人目となります。