野古への土砂投入
悪天候で延期決定 政府

沖縄のアメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設をめぐり、政府は、17日にも開始するとしていた埋め立て予定地への土砂の投入について、台風の影響などを考慮して延期することを決めました。

沖縄のアメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設をめぐって、政府は、沖縄県に対し、護岸で囲まれた埋め立て予定地への土砂の投入を17日にも開始する方針を通知していました。

これを前に防衛省は、台風18号の影響などを考慮して、16日午前、現地とも連絡を取り合って協議した結果、悪天候が続いていて、土砂を投入するのは困難だとして延期することを決めました。

このため防衛省では、天候の回復などを待って、土砂の投入を開始する時期を改めて判断する方針です。

ただ、沖縄県では来月、翁長知事の死去に伴う知事選挙が行われることから、政府・与党内には「土砂の投入は知事選挙のあとでも問題はない」という意見も出ていて、政府は、移設の阻止に向け埋め立て承認を撤回する方針を示す沖縄県の対応も見極めながら、判断するものとみられます。