政府調達の布マスク
“約1100万枚が不良品”

岸田総理大臣は、21日の参議院本会議で、新型コロナウイルス対策として政府が調達した布マスクの在庫について、厚生労働省が去年4月から5月にかけて検品したところ、およそ7100万枚のうち15%に当たるおよそ1100万枚が不良品だったと説明しました。

そして、厚生労働省による検品費用がおよそ6億9200万円、その後に納入事業者が実施した検品費用がおよそ10億7000万円、そして、検品に時間がかかったことに伴う追加費用が3億3000万円に上ったことを明らかにしました。

そのうえで、岸田総理大臣は「品質基準などを明確に定めた仕様書を作成していなかったことなどから不良品が生じた。布製マスクの在庫は、介護施設などへの随時配布をはじめ、費用対効果の観点から適切な方策を検討していきたい」と述べました。