衆院選 期日前投票始まる
前回は全体の37%が利用

19日公示された衆議院選挙の期日前投票が20日から始まり、投票を受け付ける自治体の施設には朝から有権者が投票に訪れています。

期日前投票は、投票日当日に仕事や旅行などで投票に行けない有権者が簡単な手続きで、事前に投票できる制度です。

今月31日に投票が行われる衆議院選挙を前に、20日から全国で期日前投票が始まり、このうち、東京の新宿区役所では、午前8時半の受け付け開始から有権者が次々と訪れました。

訪れた有権者は、投票日に投票できない理由などを紙に記入して小選挙区と比例代表の投票用紙を受け取り、候補者や政党などの名前を書いて1票を投じていました。

今回の選挙は、新型コロナウイルスの感染対策を講じながら行われていて、期日前投票の会場には消毒用のアルコールや消毒済みの鉛筆が用意されていました。

期日前投票は、衆議院選挙では平成17年の選挙から導入され、東京では前回・4年前の選挙で投票した人全体のおよそ37%に当たる225万人余りが期日前投票を行いました。

衆議院選挙の期日前投票は、各自治体の役所や公民館などの施設で一部の地域を除いて投票日前日の今月30日土曜日まで受け付けています。

投票所の混雑状況 ランプの色で示す 三重

三重県松阪市では記載台の間隔を空けるなど新型コロナウイルスの感染対策を取った投票所で有権者が1票を投じています。

松阪市役所の投票所では消毒液の設置や記載台の間隔を空けるなど新型コロナウイルスの感染対策が講じられ、有権者が候補者名を記入した投票用紙を投票箱に入れていました。

期日前投票を済ませた80代の女性は「新型コロナの収束など生活が幸せになるようにと思い投票しました。会場はコロナ対策をしているので安心です」と話していました。

松阪市は先月12日に行われた三重県知事選挙に続き衆議院選挙でも市の特設ページで期日前投票所の混雑状況をランプの色で示す取り組みを行っています。

ランプの色が赤や黄色の時は混雑していて、青の時はすいていることを示しています。

市の選挙管理委員会ではランプの色が青の時に投票に来てほしいと呼びかけています。

松阪市選挙管理委員会の森征之書記は「混雑ランプで人の分散をはかり少しでも感染リスクを軽減したい」と話していました。