日英首脳が電話会談
自由で開かれたインド太平洋

岸田総理大臣は就任後初めて、イギリスのジョンソン首相と電話で会談し、両国の安全保障や防衛協力が近年飛躍的に深化しているとしたうえで、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、引き続き緊密に連携することで一致しました。

会談は13日午後6時半ごろからおよそ30分間行われ、冒頭、岸田総理大臣が「グローバルな戦略的パートナーである両国の関係をいっそう強固なものにしていきたい」と述べたのに対し、イギリスのジョンソン首相は総理大臣就任に祝意を示し、両国関係をいっそう深化させたいという考えを伝えました。

そのうえで両首脳は、両国の安全保障や防衛協力が近年飛躍的に深化し、イギリスの最新鋭の空母「クイーン・エリザベス」の日本への寄港によって新たな段階に入ったことを歓迎するとともに、自衛隊とイギリス軍が共同訓練を行う際などの対応を定める日英円滑化協定の早期妥結に向けて取り組んでいくことを確認しました。

そして「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、引き続き緊密に連携することで一致しました。

また東京電力福島第一原子力発電所の事故のあと継続されている日本産食品の輸入規制をめぐって、ジョンソン首相は解除について前向きに検討を進めていく考えを伝え、岸田総理大臣は「科学的見地から規制が一日も早く解除されるよう期待する」と述べました。

このほか両首脳は、イギリスで開かれる国連の会議「COP26」に向けた気候変動対策や、新型コロナウイルスへの対応などでも、いっそう連携を強化していくことで一致しました。