新総理大臣指名の臨時国会
具体的な会期示すよう要求

来週の臨時国会の召集を前に、自民党と立憲民主党の国会対策委員長が会談し、立憲民主党が、新内閣の政治姿勢などを問うために十分な審議時間が必要だとして、具体的な会期を示すよう求めたのに対し、自民党は新総裁の選出後に判断したいとして、30日に改めて協議することになりました。

来月4日に新しい総理大臣の指名選挙を行う臨時国会が召集されるのを前に、自民党の森山国会対策委員長と立憲民主党の安住国会対策委員長が29日、国会内で会談しました。

この中で安住氏は、臨時国会では、新内閣の政治姿勢を問うことに加え、緊急事態宣言の解除後の感染防止策や経済対策なども議論するために十分な審議時間が必要だとして、具体的な会期を示すよう求めました。

これに対し森山氏は「自民党総裁選挙の各候補は、いずれも代表質問までは行うという発言をしているが、具体的な日程は新総裁の選出後に判断したい」と述べ、30日に改めて協議することになりました。

これを受けて立憲民主党、共産党、国民民主党の国会対策委員長らが会談し、臨時国会では新しい総理大臣が総裁選挙で訴えたことをどう実現していくのかなどを徹底してただす必要があるして、予算委員会を開くよう重ねて求めていくことで一致しました。

自民 森山国対委員長「今の内閣で会期を決めるのは無理」

自民党の森山国会対策委員長は記者団に対し「今の内閣で会期を決めるのは無理があり、新しい総裁が決まった時点で相談を申し上げるしか方法がない。自民党総裁選挙の4人の候補の発言を聞くと、代表質問は行うような発言があったので、そういうことを含めて協議をさせていただきたい」と述べました。

立民 安住国対委員長「予算委員会は土日に開催してもよい」

立憲民主党の安住国会対策委員長は記者団に対し「予算委員会は、別に土日に開催してもよく、これは野党の総意だ。与党側が予算委員会を開催しない日程を示すような理不尽なことをしたら、国会の初日に新内閣に対する不信任決議案を提出することもあり得るのではないか。徹底抗戦していく」と述べました。

共産 穀田国対委員長「十分な議論なく衆院選ありえない」

共産党の穀田国会対策委員長は、記者会見で「総理大臣を決めて、十分な議論もしないですぐに衆議院選挙ということはありえないことだ。所信表明演説と各党による代表質問に加え、予算委員会を開いて、新政権が感染の第6波への備えや事業者の補償などのコロナ対策をどう進めようとしているのかを明らかにしていくことが必要だ」と述べました。