軍嘉手納基地内の施設で
火事 有毒な塩素ガス流出か

22日午前、沖縄のアメリカ軍嘉手納基地内の施設で火事があり、およそ6時間後に消し止められました。この火事によるけが人はいませんでしたが、有毒な塩素ガスが流出したとしていて、沖縄防衛局が確認をしています。

嘉手納基地を運用するアメリカ空軍第18航空団や沖縄防衛局によりますと、22日午前9時前、基地内の危険物を取り扱う施設から火が出ました。

アメリカ軍の消防が消火活動にあたり、火はおよそ6時間後の午後3時前に消し止められました。

施設や周辺にいた人は避難し、これまでにけが人はいないということです。

一方、第18航空団のフェイスブックでは、この火事で塩素ガスの粒子が流出したとしていて、基地内向けに目や鼻、のどに痛みを感じた場合は医療機関を受診するよう呼びかけています。

基地周辺の嘉手納町や沖縄市によりますと、午後5時の時点で住民から体調不良を訴える連絡はないということです。

嘉手納町の當山町長はNHKの電話取材に対し、アメリカ軍から町に「塩素ガスによる地域住民への影響はない」という連絡があったことを明らかにしたうえで「塩素ガスが発生したとすれば有毒なので、地域住民への影響をいちばん懸念している。アメリカ軍の言う根拠がわからないので、沖縄防衛局からの情報を待ちたい」と述べました。

沖縄防衛局は、流出したガスの状況や火事の原因などについて、アメリカ軍に確認をしています。