テイホーム週間」初日
東京都内では…

新型コロナウイルスの感染拡大を食い止めるため、東京都が徹底して外出の自粛を呼びかける「ステイホーム週間」が始まり、都内の商店街は加盟する店に自主休業を要請しています。

東京都は、25日から大型連休が終わる来月6日までの12日間を「ステイホーム週間」として徹底して外出を自粛し自宅にとどまるよう呼びかけています。

これを受けて品川区の戸越銀座商店街では買い物客の密集を防ぐため、25日から加盟する店に土日や休日の自主休業を要請し、新たに休業している店も出ています。

商店街を訪れた地元の50代の男性は、「先週末は観光などで商店街に来る人が多かったですが、だいぶ減ったと思います」と話していました。

東京都は自主休業に協力した商店街に奨励金を交付することにしていてこの商店街では、分配の方法などを検討することにしています。

戸越銀座商店街連合会の山村俊雄会長は「商店街の人出が多いと外部から指摘されるなかで、生活に密着した地域のインフラとしてそれぞれの店が休むか休まないか悩んできた。お客様に来ないで、とは言えないが、なるべく家にいてほしいというのは商店街としても訴えていきたい」と話しています。

乗車率0%の新幹線も

こうした中、JRによりますと、東海道新幹線の午前10時現在の自由席の乗車率は上り下りとも軒並み10%以下、東北、山形、上越、北陸の各新幹線の自由席の乗車率も軒並み8%以下と低くなっています。

このうち、山形行きの「つばさ129号」は、午前8時56分に東京駅を発車した時点で自由席に乗客が1人も確認されず、0%の乗車率となりました。

JRによりますと新幹線は指定席の予約も少ない状況で、25日から大型連休が終わる5月6日にかけて空席があるということです。

東京駅 新幹線ホームは閑散

25日、JR東京駅の新幹線のホームに人の姿はほとんどなく閑散としていました。

新幹線の車内もすべての車両がおおむね空席の状態で、乗り降りする人はわずかでした。またホームにある売店も客足はまばらで、買い物をする人がほとんどいない状態が続いていました。

24日と25日で東京駅と名古屋駅の間を往復したという70代の男性は、「本当はあまり出歩いてはいけないのですが、家族の法事に向かうため新幹線を利用しました。車内も駅もガラガラで驚きました」と話していました。

またホームにある売店の40代の男性店員は、「こんなに人がいない東京駅は見たことありません。お客さんがほとんど来ないので最近、休業してしまった店も多いです」と話していました。

3日分の野菜入れ販売 スーパー混雑緩和で

東京都の小池知事がスーパーマーケットなどでの買い物を3日に1回程度に控えるよう呼びかけていることを受けて、都内のスーパーでは1回の買い物で3日分の野菜がそろうようあらかじめまとめて販売する取り組みが始まっています。

東京・墨田区のスーパ-では3日分の野菜をまとめて買えるようあらかじめ一袋にし、通常より5%ほど安くして販売する取り組みを始めています。

けさ店頭では従業員がたまねぎなどを袋に詰める作業に追われていました。買い物に訪れた30代の男性は、「3日分の表示に気付いてたまねぎを買いました。ふだんから3日に1回ほどの買い物をしていますがまとめられていると商品を選びやすくなります」と話していました。

この店では、混雑する時間帯を知らせるポスターを貼って比較的空いている時間帯に来店するよう呼びかけているほか、来週からは高齢者や妊娠中の女性を優先してレジで対応する時間帯を設けることにしています。

スーパーの五味衛代表は、「店は今までにない対応を求められていますが、どうすれば売り上げを維持しつつ混雑を減らせるか効果を見ながらさらに検討したい」と話していました。