北陸応援割・復旧支援金 政府の被災者支援パッケージ案まとまる

能登半島地震の被災者の生活再建などに向けた政府の支援パッケージの案がまとまりました。住宅や企業の施設の復旧支援策のほか、被災地周辺の観光も支えるため、国が観光客の宿泊代の一部を補助する「北陸応援割」などが盛り込まれています。

このうち、生活の再建に向けては
▽住まいの確保が円滑に進むよう、半壊した家屋の解体費用の自己負担を特例でゼロにするとともに
▽復旧のための支援金も速やかに支給するとしています。

また、なりわいの再生では
▽中小企業や農林水産業の施設復旧の補助制度を活用することや
▽石川の「輪島塗」を含めた伝統産業に必要な道具や原材料の確保の支援などを通じ、事業の早期再開を後押ししていくとしています。

さらに、観光業も支えていくため、まずは被災地周辺の北陸地域でことし3月から4月にかけて、最大1泊2万円を上限に、国が観光客の宿泊代の半額を補助する「北陸応援割」を実施したうえで、能登地方の被災地でも復旧・復興の状況を見つつ、より手厚い支援策を検討していくとしています。

政府は今年度予算と新年度予算案の予備費を活用し、柔軟に財政措置を講じていく方針で、与党などとの詰めの調整を経て、近く開く対策本部で正式に支援パッケージとして取りまとめることにしています。