来月で90歳 全国最高齢の町長 勇退へ 新潟 出雲崎町 小林町長(89)

全国の市区町村長の中で最高齢の89歳である出雲崎町の小林則幸町長は、任期満了に伴って行われる来年1月の町長選挙に立候補しないことを明らかにしました。
※写真は2020年

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出雲崎町の小林町長は22日、町役場で記者会見を開き、「今回、私は来年1月の町長選挙への立候補を断念し、勇退する決意を固めた」と述べ、任期満了に伴って行われる来年1月の町長選挙に立候補しないことを明らかにしました。

その理由については、次の町長選挙でほかに立候補を模索する動きがあるとして、「もし仮に私が立候補したら、三つどもえの戦いになり、町民に迷惑をかけ、町政も混乱するという将来を考えれば、私が身をひくことで町政の安泰につながる」と述べました。

小林町長は出雲崎町出身の89歳。

町議会議員を経て、昭和63年の町長選挙で初当選し現在は9期目です。

全国町村会などによりますと、全国の市区町村長の中で最高齢となっています。

小林町長は「人生100年時代に町長にとって必要なのは心の持ち方などで、年は関係ない」と述べて、年齢の高さは立候補しないことの理由ではないと説明しました。
そのうえで、今後の町政について「鉄道の存続や農業振興、地域医療など問題は山積している。後継の町長も支援していきたい」と述べました。