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科学・文化

廃炉ロボコン通じ福島に思いを 茨城高専の学生

東日本大震災の発生から11年がたちます。茨城県にも大きな影響をもたらした、東京電力福島第一原子力発電所の事故は、廃炉作業を計画通り終わらせることができるのかが大きな課題となっています。 こうした中、国の研究機関などが開いている廃炉作業を想定したロボットの技術を競うコンテストに、茨城県ひたちなか市にある茨城工業高等専門学校=茨城高専の学生たちが挑戦しました。 どのような思いでコンテストに臨んだのか、取材しました。 (NHK水戸放送局 佐藤志穂 記者) 【ロボットで廃炉作業を】 東京電力福島第一原子力発電所の廃炉は、最長で40年かかるとされています。現在も、人が立ち入ることができない極めて高い放射線量の場所での作業が必要で、廃炉を進めるためにはさまざまなロボットの開発が欠かせません。廃炉最大の難問とされている事故で溶け落ちた核燃料、いわゆる「燃料デブリ」の取り出しに使われるロボットアームが開発されたり、高線量の場所の線量を計測するロボットなどが使用されてきました。 【若い世代に興味を持ってもらうために】 こうしたなか、日本原子力研究開発機構などは若い世代に廃炉の技術に関心を持ってもらおうと、6年前から福島県で廃炉に特化したロボットコンテスト「廃炉創造ロボコン」を開いています。 今年度は全国12の高専から13チームが参加し、製作したロボットで決められたルートを通り、除染に見立てた作業を行う課題が与えられました。 このコンテストに、茨城高専の学生で永沼光星さん、助川渚人さん、大貫雅哉さんの3人がチームを組んで参加しました。 きっかけは卒業研究のゼミの先生、平澤順治准教授です。

執筆者 佐藤志穂(記者)
2022年03月17日 (木)

「メタバース」の最前線 茨城県内の活用の動きは

いま、インターネット上の仮想空間「メタバース」が世界的に注目を集めています。茨城県内でもさまざまな分野で活用が始まっているメタバースの最前線を取材しました。 (取材:つくば支局・浦林李紗 記者) 【世界のIT企業が投資を進める“メタバース” 】 アメリカのIT大手でSNSの運営を手がける「フェイスブック」が、メタバース分野に注力するとして、去年、社名を「メタ」に変更しました。開発を強化するため、エンジニアなどIT人材を1万人採用するとしています。同じくIT大手の「マイクロソフト」や、中国のネット検索最大手「バイドゥ」なども、相次いでメタバース事業に参入し、大規模な投資を進めています。 【メタバースとは】 メタバースとは、インターネット上に作られた仮想空間で、いわば現実とは違う、もう一つの世界のことを指します。「meta(=英語の超越、超)」と「universe(=宇宙)」を組み合わせた造語です。 自分の分身、「アバター」で参加し、物理空間と同じようにアバターが集まって活動することで、デジタルのコンテンツを見るだけでなく、その中で人と国境を越えて交流したりゲームを楽しんだりできます。

執筆者 つくば支局 浦林李紗(記者)
2022年03月14日 (月)

広報日本一の研究所! 若者に科学のワクワクを

去年、優れた広報・PR活動を表彰するコンテスト「PRアワードグランプリ2021」の最高賞に、名だたる広告代理店を差し置いて、茨城県つくば市にある「物質・材料研究機構(NIMS)」という国の研究機関の取り組みが選ばれました。「いやいや。物質材料なんとか機構って何…?」そう思った方も多いのではないでしょうか。地味なイメージを持たれがちな物質や材料の研究機関の広報が、なぜトップに輝いたのか。そこには、物質材料分野における将来への危機感と、「科学のワクワクを知ってほしい」という担当者の熱い思いがありました。(NHKつくば支局記者・平山佳奈) 【“科学の魅力”を若者へ 広報で最高賞受賞】 昨年末行われた、優れた広報・PR活動を表彰する日本パブリックリレーションズ協会主催の「PRアワードグランプリ2021」の表彰式。このグランプリで、国の機関としては初めて、茨城県つくば市にある「物質・材料研究機構(NIMS)」という国の研究機関が最高賞のグランプリを受賞し、周囲を驚かせました。応募総数73件の中から、名だたる広告代理店を押さえての受賞だったからです。NIMSは、今や身の回りの至る所に普及した白色LEDに使われる蛍光体を開発したり、ハイブリッド自動車のモーターに使われる強力磁石に欠かせないとされていた希少金属について、その代替材料を世界に先駆けて生み出すなど、金属や炭素繊維、磁石など、物質や材料をテーマに幅広い研究を行っている国の研究機関です。こうした「物質・材料」の分野、実は、毎年総輸出額で自動車と首位を争うほど、日本経済において大きなインパクトを持っている産業です。しかし、宇宙やロボット、ITなどに比べて「地味」なイメージを持たれてしまいがちで、志望する若者の減少が長年の課題となってきました。こうした課題を背景に、この研究所が動画サイトを活用して科学の魅力を分かりやすく伝え、若者たちの人生の選択に変化をもたらしてきた長年の取り組みが評価されたのです。

執筆者 つくば支局 平山佳奈(記者)
2022年02月18日 (金)