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鉄道の日によせて どつぼさんが忘れられない駅弁とは

坪内政美さん(鉄道写真家)に聞く
  • 2023年10月10日

10月14日は「鉄道の日」。
明治5年10月14日、新橋~横浜間に日本で最初の鉄道が開通した日ことから、制定されました。

そこで、鉄道写真家の「どつぼさん」こと坪内政美さんに、鉄道の旅の楽しみのひとつといえる「駅弁」の思い出を伺いました。
※9月26日(火) 「ひめゴジ!」ラジオ第1(愛媛) で紹介した内容を再編集してお伝えします。

どつぼさんイチオシ四国の駅弁

鉄道写真家のどつぼさん、鉄道写真の撮影のため、全国各地を駆け巡っていますが、鉄道旅で欠かせないのが「駅弁」。これまでに食べてきた各地の駅弁はなんと500種類以上だそうです。そんなどつぼさんに、お気に入りの駅弁をご紹介いただきます。

まずは四国で食べられる駅弁から!

今治駅「瀬戸の押し寿司」

愛媛といえば、鯛ですよね。今治沖でとれた鯛を押し寿司にしています。

サイズはそれほど大きくないんですが、ご飯がぎゅうぎゅうに詰められているので、お腹いっぱいになります。賞味期限が2日なので、日持ちもします。
実は、愛媛県内で唯一作られている駅弁です。かつては川之江駅の「いなり寿し」と宇和島駅の「闘牛弁当」といった人気の駅弁もありましたが、後継者の問題などもあり、今は作られていません。

松山駅「醤油めし」

つづいてご紹介するのは、松山駅の「醤油めし」!

濃口しょうゆで炊き込んだご飯に、鶏肉やタケノコ、シイタケなどの煮物が添えられた風味豊かな弁当。
もともとはおよそ60年にわたって、松前町のお弁当屋さんが製造していましたが、廃業してしまったんですね。ふるさとの弁当でもあり、ファンも復活を望んでいました。そこで元来製造していたお弁当屋さん監修の元、岡山の会社がレシピを受け継ぎ、見事に復活。現在も販売されています。

高知駅「かつおたたき弁当」

四国の駅弁はまだあります。つづいては、高知駅の「かつおたたき弁当」!

寿司ネタになっていたり、ヅケに加工された魚が入った弁当はほかにもありますが、ここまで本格的な刺身の駅弁は珍しい。新鮮なカツオが食べられる高知ならでは!

■関連記事■ 鉄道旅に駅弁はいかが? ~4月10日【駅弁の日】に寄せて~

どつぼさんがうなった全国の駅弁TOP3

これまでに500種類以上の駅弁を食べてきたどつぼさん。

そのどつぼさんを唸らせた全国の駅弁TOP3を紹介していただきます。

まずは第3位!

3位
大分駅・別府駅「なごり雪」(豊後さわらの西京焼きチラシ)

正直、3位でももったいないくらい美味しい駅弁。
西京味噌と臼杵味噌を併せ清酒を加えた床に、臼杵沖でとれたての脂がのった鰆を二日間漬けて焼いた西京焼きがこれでもかとちらし寿司の上にのっかっています。これは絶品!
お弁当の名前「なごり雪」は、臼杵が舞台となった映画「なごり雪」が由来です。

つづいて第2位!

2位
北海道・洞爺駅「鮭めし」

こちらも、もうほとんど1位と言っていいほどの駅弁です。
浅く平たい折箱に御飯を敷き、上から鮭フレークとイクラと錦糸卵でバーコードが描かれています。のりとグリーンピースで彩りが加えられ、煮豆とワカメと大根桜漬が添えてあります。電話で注文してから作られていて、毎回出来たてを食べることができるのもうれしいポイント。まるで鮭フレークの大地を横断するイクラの運河!
弁当である以上、開けたときの見た目も大事!これはインパクトがすごい。

そして、どつぼさんが選んだ第1位は!

ジャジャン!

1位
滋賀県・米原駅「湖北のおはなし」

滋賀県湖北地方の名産物をぎっしり詰め込んだ駅弁。固すぎないほどよい食感でかめばかむほどおいしいおこわは、春は山菜、夏は枝豆、秋は栗、冬は黒豆と季節によって違う味が楽しめ、絶品です。
全国にファンがいて、1位にあげる人も多い駅弁です。

地域色豊かなのが駅弁の魅力。
坪内さんは「駅弁は、その土地の良さがギュッと詰まった“小さな物産展”のよう」といいます。

秋の鉄道旅はその土地の駅弁を食べながら電車に揺られてみてください。

関連番組「ひめゴジ!」
ラジオ第1(愛媛県向け) 月~木曜 午後5時05分~放送
ゲストとの楽しいトークに、スポーツ・音楽・カルチャー・食健康と、日替わりテーマでお届け。鉄道写真家 坪内さんの鉄道にまつわるマニアックな話も人気です。
駅弁を紹介した日は、放送中に岸本キャスターとふたりで駅弁をもぐもぐほおばり、楽しくお伝えしました!

>>番組ホームページはこちら<<

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