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【今日も完食!グルメ旅 第12回】稲塚貴一アナが食べ歩き

優しい味わい 母の思い出とともに ~ゆべし~
  • 2023年11月16日

稲塚貴一アナウンサーが 熊本県内各地を食べ歩き、
地域や人の魅力に迫っていく「今日も完食!グルメ旅」
今回は「ゆべし」です。ゆずやクルミを使った餅菓子で 全国各地にありますが、
今回は菊池に伝わる「ゆべし」をご紹介します。

菊池市の旭志(きょくし)地域のみなさんで作るグループ「めだかスクール」。
ムードメーカーの 上田スズ子さんを中心に、地域を盛り上げる さまざまな活動をしています。

毎年秋口に行うのが、このカカシ作り。

というのも、スズ子さんたちの旭志(きょくし)地域は  “彼岸花の里” と呼ばれるくらい、
秋に美しい彼岸花が咲くことで知られています。

そこでスズ子さんたちは、花を見に来る人たちに 少しでも喜んでもらいたいと、
子どもたちに人気のキャラクターに似せた カカシを作っているんです。

スズ子さん

この市とか村とかを 盛り上げたいんですよ!

そんな地域愛あふれるスズ子さんたちに、古くから地域に伝わるお菓子
「菊池のゆべし」を紹介していただきます!

調理開始!

▼材料はこちら▼

竹の皮・水・三温糖・だんごの粉・ショウガ・手作りみそ・ゆずの皮

手作りみそ、菊池のゆずの皮、ショウガ1かけを入れます。
さらに三温糖も加え、混ぜます。

スズ子さん

あぁ手つきがいいね。上手。
就職の道 間違えたんじゃない?

稲塚アナ

マジっすかぁ?

よく混ざったら だんごの粉を加え、さらに混ぜ合わせます。

大体混ざったら こんな感じです。

そして水を加えるのですが、ここがポイント!
生地の加減をみながら、水の量を調整します。目安は、耳たぶくらいの やわらかさです。

おいしくな〜れ おいしくな〜れ
めだかスクールのみなさん

こがんこと(こんなこと)は 主人はしたことなか。

めだかスクールのみなさん

しません、しませ〜ん。

めだかスクールのみなさん

ほかのこともしませんけどね。

稲塚アナ

今、不満大会になっています…

みなさんの不満を、この ひとこねに込めて…ではなくて!
丁寧にこねること およそ5分。いい感じになりました!

ヘラで三等分にわけて、だんごにします。

いよいよ 竹の皮で包みます。

この竹の皮が 菊池のゆべしの特徴だそうで、
殺菌作用があるといわれる 竹の皮で包むことで、長期の保存がきくんだとか。

そして最後に、竹の皮で作ったヒモで結んだら…

30分蒸して完成です!

いただきます!

ほんのり甘い香りがします。
本当にゆずの香りが豊かで とっても爽やか。いただきます!

稲塚アナの顔くらいあります

おいしい!お砂糖がたくさん入っていた気がしましたけど、甘みは抑え気味。

スズ子さん

みそでね。

稲塚アナ

あ、みそのうまみだ!

スズ子さん

今日のは、特に おいしい♡


スズ子さん

こどもの時、学校から帰ったら 母からいつも手紙が書いてあった。
「きょうは ゆべしを作っておきました」と。

毎日、農作業で家を空けることが多かった 母・ハツメさん。

スズ子さんに寂しい思いをさせまいと、大好きなゆべしを よく作り置きしてくれていたといいます。

そんなゆべしが、22歳のとき、就職で初めて県外に出たスズ子さんを支えてくれました。 

スズ子さん

もう帰りたくて、帰りたくてね。とても帰りたかったです。 
その時に母が送ってくれた小包(こづつみ)を開けたら
ゆべしが出てきて、もう じわ〜っと涙が出てですね。
ゆべしを見るたびに思い出します。母のこと。 

子どもを思う母の気持ちが込められた、素朴で優しい味。
スズ子さん、みなさん、ごちそうさまでした!

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