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【今日も完食!グルメ旅 第2回】稲塚貴一アナが食べ歩き

夫婦二人三脚!~干したけのこ料理~
  • 2023年06月28日

稲塚アナウンサーが県内各地を食べ歩き、
地域や人の魅力に迫っていく「今日も完食!グルメ旅」
今回は水上村を訪れ、集落の伝統料理「干したけのこ料理」をいただきました。

今回 料理を作って下さるのは、 
右田武(たけし)さん・頼子(よりこ)さん ご夫妻。
 

「干したけのこ」ができるまで

「干したけのこ」は、春の味覚・たけのこを一年中楽しむために乾燥させた保存食。 
中でも水上村の干したけのこは飴色で、見た目が美しいと評判なんです。

稲塚アナ

初めてみました。確かに、たけのこの形ですね。硬い!

頼子さん

そのまま食べないでくださいよ。 

武さん

スルメと間違って焼いて…(笑)


干したけのこ作りが行われるのは、4月末からの10日間ほど。
材料である、孟宗竹(モウソウチク)が伸びるのを待って収穫を行います。

御年72歳の夫・武さんが収穫を行いますが、これがなかなかの重労働!

武術家のような鎌づかいの武さん
たけのこでいっぱいになったカゴは、なんと30kg

収穫後は妻の頼子さんが手際よく皮を剥ぎ、
小屋に戻ったら、2人でたけのこをカット。

この干したけのこ作りは、
夫婦で力を合わせないとできない、 大変な作業なんです。

右田さんご夫婦

とってきた日は朝早くから夜中まで、
おいしく仕上げるために時間が過ぎてもその日のうちに作業してしまいます。
遅い時は夜中の1時までになることも…
短期間だからできることです。
10日間くらいの間に5回〜6回収穫から乾燥の作業をします。

薪釜で熱しながら、丸一日かけて乾燥させます。

調理開始!

本日のメニューは『干したけのこのきんぴらです。

まずは、干したけのこを一晩水につけておきます。

ちょっと見覚えのある姿になりましたね

圧力鍋で5分ほどゆで、なるべく細く、手で引き裂いていきます。
★包丁で切るよりも手で裂くほうが、食感が全然違っておいしいです!

結構難しい…

サラダ油で炒めて、だしと水を入れ、蓋をして炊きます。 
そして、砂糖と醤油で味付けをします。

ドバ・ドバ・ドバ・ドバっくらい

いいあんばいになるまで炊き、いりごま・ゴマ油を入れたら
干したけのこのきんぴら出来上がり♩

いただきます!

宴会のような食事が並んでおります。いただきま~す!

本当に繊細な穏やかな味。
柔らかいけれど歯応えがしっかりしていておいしい! 
そして、極めつきの混ぜごはん

もう最高ですね。うまい…!最高です。すごく幸せ。

稲塚アナ

あれだけ大変な思いされて、山でとってきたたけのこが
こ~んなにおいしくなって。
やっぱり武さんとしても、とってきた甲斐があるんじゃないですか?

武さん

体も鍛えられる。
健康で長生きもたけのこのおかげ!

稲塚アナ

考え抜かれたコメントでしたね~。
すごくバッチリなお言葉をいただきましたけど。

武さん

72歳になって初めて言ってみました(笑)

夫婦“二人三脚”で、丹精こめて作った干したけのこ。 
心温まる料理、ごちそうさまでした!

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