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【今日も完食!グルメ旅 第1回】稲塚貴一アナが食べ歩き

人をつなぐ母の味~モロッコ料理~
  • 2023年06月28日

稲塚アナウンサーが県内各地を食べ歩き、
地域や人の魅力に迫っていく「今日も完食!グルメ旅」
今回はモロッコ出身のメリアムさんを訪ね、モロッコ料理をいただきました。

モロッコ出身のクーダン・メリアムさん。
熊本出身の吉野翔太郎さんと中国で出会い、 結婚を機に5年前に来日。 
現在、子育てと家事に奮闘中です!

調理開始!

メリアムさんに作っていただくのは、モロッコ発祥のクスクス料理。
「クスクス」とは、小麦粉で作ったつぶ状のパスタのことです。
今回はたっぷりの野菜と、チキンとともにいただきます!

▼材料はこちら▼

鶏もも肉 玉ねぎ かぼちゃ きゃべつ 
そら豆 ひよこ豆 ズッキーニ だいこん にんじん

まずは、鶏もも肉と玉ねぎを切ります。
玉ねぎを切るとき、涙が出ないようにする“工夫”があるんだそうです。

玉ねぎを切るとき、水を含ませたペーパーをまな板の上に置いておきます。

モロッコの方の知恵ですか?

ノー!インターネット!(笑)

鶏もも肉と玉ねぎを十分に炒め、 ターメリックなどの調味料を加えます。
モロッコで古くから伝わる「熟成バター」が“味の決め手”だそうです!

熟成バターとともに具材をじっくり煮込む一方で、
主役のクスクスが固まらないよう油と水をなじませ、蒸し器にセットします。

じっくり煮込んだ具材を、 蒸し上がったクスクスに盛りつけたら完成!

人をつなぐクスクス料理

この料理は、金曜日のランチで食べます。
みんな 11時半か12時半に学校や仕事を終わらせ、
学校から家まで歩いているときクスクスの匂いがするんですよ。

実はメリアムさん、このクスクス料理に“家族との大切な思い出”があるそうです。


モロッコ最大の都市、カサブランカ。

この町で、メリアムさんは母・ファトナさんと2人で暮らしていました。
忙しい最中、今は亡き母が作ってくれたのがクスクス料理でした。
「料理は気持ちを伝えるもの」そう教えてくれたといいます。

母にとって料理は気持ちを表現するものでした。
モロッコでは「愛してる」とか言わないんです。
相手の為に料理を作って、食べてもらうことが特別な存在であることの証。
料理はコミュニケーションの方法なんです。

23歳でモロッコを離れ、中国で教師として働いたメリアムさん。 
知り合いがいない異国の地で、メリアムさんと友人をつないでくれたのも、
母が教えてくれたモロッコ料理でした。

メリアムさん

一人でいるとき、時々モロッコ料理が恋しくなって、
家族のような気持ちを持てるように、一緒に働いていた先生を家に招待して、
みんなでクスクスを作って、モロッコ料理を知ってもらいました。
料理は人を一つにすると思います。人の結びつきを助けるものです。

ベスメッラ(いただきます)!

メリアムさんは日本でも、 モロッコ料理を通して交流を深めてきました。
この日はママ友との食事会。 私も勝手に参加しちゃいました!

タジン鍋とクスクス料理

お野菜たっぷり。 ほんのり塩味がして、だしも効いてますね。 
にんじんが口の中で溶けました。 ほとんどかまなくていいほどやわらかい…。
お豆もホクホクで、おいしい!

ご友人・
若菜さん

これは初めてで、すごくおいしい。
でも何か懐かしい感じでもあるような不思議な感覚。
メリアムさんの手間ひまで、気持ちがこもってるなと感じました。

ご友人・デビさん

まるで家族のために作った料理みたいだからかな。

ご友人・
りささん

おいしかった!教えて~今度。

人との縁を結んでくれた、あたたかい“母の味”。 
とっても おいしかったです!ごちそうさまでした!!

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