【今日も完食!グルメ旅 第4回】稲塚貴一アナが食べ歩き
- 2023年06月28日
稲塚アナウンサーが県内各地を食べ歩き、
地域や人の魅力に迫っていく「今日も完食!グルメ旅」
今回は大津町を訪れ、郷土料理「お姫さんだご汁」をいただきました。
今回料理を教えてくれる砂野光代さん。はじめまして!
砂野さんは「食の名人」
食の名人とは、熊本県が認定した「伝統料理に卓越した知識・技術を持つ人たち」のことです。
なぜ“お姫さん”?
「お姫さんだご汁」は、大津町で古くから愛されている郷土料理。
おちょぼ口のお姫さんのお口にあうように、ということで
一口サイズに小さく作られたおだんご。
だんごのツルツルとした食感が、お姫さんのお肌をイメージさせることから
「お姫さんだご汁」という名前がついたそうです。
お姫さんだご汁の主役「からいも」
大津町は、からいもの生産量が県内トップなんです!
調理開始!
お仲間のみなさんと一緒に、調理開始!
▼材料はこちら▼
大根 ごぼう いりこ 里芋 にんじん からいも あげ しいたけ
いりこ・しいたけでだしをとります。
からいもはサイコロ状に切り、下ゆでします。
下ゆでしたからいもをつぶし、小麦粉・だんごの粉・塩・水を加えます。
耳たぶの柔らかさになるまでこねるのが、
お姫さんだご汁の決め手なんだそうです!
お姫さまの口に入るように、一口サイズに小さく作ります。
おだんごと、砂野さん特製のあわせみそを加え、ひと煮立ちさせたら
からいものいい~~香りが!
愛情た~っぷりのお姫さんだご汁
5人きょうだいで長女の砂野さん。
共働きで忙しかった両親にかわって、
中学生の頃から毎日、家族の食事を作っていたそうです。
その時料理をしてきたから今がある。母たちに感謝です!
食べ盛りの弟たちに、いつもふるまっていたお姫さんだご汁。
弟たちを育て上げた、大切な料理です。
いただきます!
おだんごがなめらかで、スイーツと思うくらい甘い!
この料理を通して、砂野さんは”ある活動“も続けていました。
砂野さんは大津町の更生保護女性会というボランティア団体に所属。
犯罪を犯して刑期を終えた人を一時的に受け入れている施設に、
食事の提供をしていました。
社会復帰をめざす人たちを応援したい。
その一心でだご汁を作り続けていたといいます。
食事の提供に行けば、毎回お礼状がくるんですよ。
それにやっぱり心打たれます。
「もう犯罪をしません」「立ち直りをします」という言葉を聞けば、
私たちの活動も、ためになることがあるんだなと思いました。
真心のこもった料理は、人の心も動かすのかもしれませんね。
砂野さん、心温まる料理 ごちそう様でした!