ラグビー山田章仁 史上3人目のリーグ戦通算100トライ達成!
- 2024年01月10日
ラグビーリーグワン・九州電力キューデンヴォルテクスの山田章仁(やまだ あきひと・38歳)選手が、1月6日にミクニワールドスタジアム北九州の試合で、史上3人目の※リーグ戦通算100トライを達成しました!チームは日本製鉄釜石シーウェイブスを相手に20対11で今シーズン初勝利。北九州市八幡東区出身で小倉高校の卒業生の山田選手にとって、年に一度の北九州での試合で、チームを今シーズン初勝利に導くメモリアルなトライとなりました。山田節あふれる試合後のインタビューをたっぷりご紹介します。
取材 神戸和貴アナウンサー
※ジャパンラグビートップリーグとリーグワンの合計
プレーオフは除く
試合後、地元ファンの前でのヒーローインタビュー!
ーきょうの試合はどうでしたか?
たくさんの応援どうもありがとうございました!日本製鉄釜石シーウェイブスさんというすばらしい相手で、年明け最初にいい試合がしたいとみんなと話して臨みました。勝てて非常にうれしいです!
ー今シーズン、2部にあたるディビジョン2に昇格して開幕から3連敗。初勝利はどうですか?
自分たちがやっているラグビーを信じて、前を向いて一生懸命やってきました!チームとして自信になったので次につなげたいと思います。
ー地元・北九州での試合は?
きょうは自分もプレーした鞘ヶ谷(さやがたに)ラグビースクールの皆さんもいますけど、北九州の皆さんの前で九州のチームの一員としてプレーさせていただいてとてもうれしかったです!
ーそしてきょうは通算100トライを達成しました!99トライで迎えた一戦でしたが?
すばらしい仲間たちがこの状況をセットしてくれたので、きょうは100トライを北九州の皆さんとキューデンのみんなとお祝いしたいなと思っていました!
ー大ジャンプでのトライ、どうでしたか?
今までのトライで、いちばん飛んだんじゃないかな(笑)。気合いが入って飛びました!なんか高く飛ばないと新聞に載らないみたいに思ったんでしっかり飛びました(笑)。マスコミの皆さんよろしくお願いします!
ー前半18分のトライでしたが、チーム関係者には前半20分までに決めたいと話していたとか?
そうだね、いろいろと準備がしやすいようにね(笑)。その公約も守れましたし、きょうは釜石さんというすばらしい伝統あるチームを相手にメモリアルなことができてうれしく思います。
ー100という数字を達成した思いは?
これは本当に仲間に恵まれました。トップリーグ時代のホンダ、パナソニック、NTTコミュニケーションズ、そしてキューデンですけど、ラグビーは一人ではできませんので。ボールをつないでもらって最後に毎回ホッとしてトライさせてもらうんです。チームメイトのみんなに感謝しています。みんなに会いたいなと思いながら飛んでいました。
ー史上最多に向けては?
偉大なる先輩の北川智規(きたがわ ともき・通算101トライ)さんと、小野澤宏時(おのざわ ひろとき・通算109トライ)さんがいらっしゃいますので、背中を追いかけてまだまだがんばります。すばらしい仲間に恵まれて、トライと同じようにみんながスクラムを組んだり、タックルしたり、ジャッカルしたりしていますから、その中の一つの仕事として、チームの代表としてトライを取りたいなと思います!
ー北九州のファンの皆さんメッセージを!
みんな!きょう勝ったばーい!
その後の記者会見で語った”大ジャンプ”中の思いは
ー試合を終えて率直な思いは?
初勝利が非常にうれしい!チームが勝って100トライもありましたから、北九州の地元で皆さんの前ですばらしい仲間と達成できてとてもうれしく思います。
ーものすごいジャンプでのトライでしたが、空中ではどんなことを考えていた?
けっこう飛んだでしょ?100トライでいちばん飛んだんじゃないかな!空中ではね、飛びすぎたかなとか思いながら飛んでいたんですけど(笑)。うまくトライができてよかったです。
ーカメラの前で魅せようという意識があったんですか?(笑)
うーん、これは非常に大事なところで、100回トライを重ねてそういうことができてくるのかな(笑)。でもやっぱりね、皆さんが背中を押してくれたと思います。僕はそんなに飛ぼうと思わなかったけど、みんなが「山田飛べー!」って思ったのかな?めちゃくちゃ飛ばせていただきましたね。
ー100トライの重みや価値は?
100トライ自体はそんなに大したことはないんです。100回のスクラムや100回のジャッカルなどいろんなプレーがあって、一人で15人は抜けないですからね。仲間が抜いたりディフェンスを重ねて最後にボールが回ってくるので。だから毎回ホッとしてますよ。今回もうれしいというよりホッとした。トライは仲間を代表して取らせていただいるので、仲間に感謝を伝えたい。この100トライはそんな日にしたいなと思っています。
ーそのあとは見事なアシストパスも。101トライは狙わなかった?
あれはトライは無理だったんじゃないかな?(笑)。キックパスがちょっと高く来たけど、コミュニケーションがしっかり取れていたので。前にパスをする反則だけ気をつけました。ラグビーはチームファーストで、トライを取れる確率がいいプレーを選ぶので、あのパスも出せてよかったです。
ーなんでこのタイミングが回ってきて、そしてトライを取れるんでしょう?
なんでかな…これもわからんね。これまでもいろんなチャンスが回ってきて、手にできなかったこともいくつもあるんですけど。やっぱりチームメイトに恵まれたからですね。今回もいいパスをくれて、全部そういうトライばっかりなんで(笑)。うまくタイミングが重なって非常にうれしい日になりました。
ー2戦連続でフル出場、ランにタックルにハイボールキャッチなど、38歳になってのパフォーマンスをどう感じている?
ミスもあるので修正は必要ですけど、全力で走るところや、ハイボールキャッチも今まで積み重ねてきた練習が皆さんにお披露目できました。会場を盛り上げるプレーがしたいなと思っていたんで、どんどんいいプレーを見せたいと思います!シーズン前にはハードルを使ったトレーニングをじっくり行ったり、体をうまく使うトレーニングをしたりして、非常に狙い通りの成果ですね。練習試合から手応えあってうまいこといっています。走る時にギアが入りやすくなったというか、動きやすい感じがあります。
ーきょうは地元のラグビースクールの子どもたちの姿もありましたが、北九州の皆さんからの拍手は?
非常にうれしい。きょうもすごくたくさんのお客さんが来てくれて、ちびっこも多くて。3学期が始まるときに「なんかキューデンの山田が100トライ取ったらしいよ!」みたいに隣の机の子に自慢できるようなニュースを作れたらと思ってたので。ほっこりするニュースを一つでも皆さんに届けたいなと思っていました。
ーきょうは試合前に、能登半島地震と小倉北区での大規模災害の被災者に向けた募金活動も行われていましたが?
僕たちはやっぱりラグビーを通して、皆さんにエネルギー、力を送ることがいちばんじゃないかなと思うので、チームとしても勇気あるプレーを心がけてきょう一日やりました。暗いニュースが続く中で明るいニュースを届けて、やっぱり皆さんに僕たちの体を張ったプレーが何かメッセージになればと思います。
ーかつて200トライ目指すと話していましたが?
もちろん200トライ目指してますよ!まあ、でもまずは101。やっぱり一つずつね!