間質性肺炎に注意

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間質性肺炎とは

間質性肺炎とは

間質性肺炎とは、肺の中にある肺胞の壁の部分(=間質)に炎症が起こる病気の総称です。間質は、呼吸で取りこんだ酸素と、血管中の二酸化炭素を交換する場所で、健康な肺では非常に薄くなっています。しかし、間質性肺炎になると、間質が線維化して厚くなり、次第に形が崩れていきます。そうなると、肺に酸素を取り込むのが難しくなるため、動くと息切れするようになり、空ぜきが出るようになります。日常生活に支障を来すほどの自覚症状がでるまでには数年かかります。原因はさまざまです。まずは「加齢」。遺伝が原因の場合もあります。さらに、「喫煙」「じん肺」「ほこりやカビなどに対する過敏性」「薬の副作用やアレルギー」「こう原病」などが原因となります。原因を特定できない特発性間質性肺炎と呼ばれるものもあり、これは厚生労働省により難病に指定されています。特発性間質性肺炎の約半分が、特発性肺線維症というタイプで、まれな病気ですが命に関わる可能性が高い病気です。

間質性肺炎の治療

間質性肺炎の治療

間質性肺炎の治療では、アレルギー性や薬剤性など原因が明らかな場合には、その原因を取り除くことが基本です。こう原病のように原因を取り除くことが困難な場合は、ステロイド免疫抑制剤による治療が行われます。
以前は、特発性間質性肺炎には有効な治療法がありませんでしたが、近年、ピルフェニドンなどの抗線維化薬が開発され、特発性肺線維症の進行の抑制が期待できるようになりました。2015年にはニンテダニブという新しい薬も登場しています。また、酸化ストレスを抑えるNACという抗酸化薬が使われる場合もあります。特発性肺線維症以外の特発性間質性肺炎の場合には、対症療法として、ステロイドや免疫抑制剤が用いられます。こうした治療を行っても症状が進行して呼吸が苦しくなった場合には、在宅酸素療法が行われます。