夏の甲子園が終わり、例年ですとこれから暑さが和らいで秋へ…という季節の流れですが、ことしは連日厳しい残暑が続いていますね。気温が落ち着いて秋に移っていくと、スポーツも野球から、サッカー、ラグビー、駅伝と寒くなる時期に盛り上がりを見せるスポーツのシーズンに入っていくところなのですが、今回は残暑がまだ厳しい中での、サッカーの話題。
和歌山県サッカー選手権の決勝戦を制したアルテリーヴォ和歌山の皆さんをスタジオにお招きしてお伝えしました。
8月28日に行われた決勝戦ですが、ピッチ近くの寒暖計がさしていたのは35度。試合中はずっと強い日差し。サッカーをするには非常に厳しいコンディションでした。その中で、アルテリーヴォ和歌山が2-1で海南FCを破り、2年連続2回目の天皇杯出場を決めました。
スタジオには、決勝戦で2得点を決めた上赤坂佳孝選手、キャプテンの阿部巧也選手、ゼネラルマネージャーの児玉佳世子さんに来ていただきました。
上赤坂選手は、コーチ兼任選手。試合では攻撃の中心としてチームに貢献しながらも、練習ではメニューの指示、各選手へのアドバイスをひときわ大きな声を出して行っていました。ウォーミングアップが終わるとそれぞれのメニューをこなしていきますが、違うメニューに入るたびにフォーメーションが書いてあるボードを示したりしながら、細かく練習の意図や動きのポイントを選手たちに説明。コーチとしての役割を担いながらも、練習が始まればほかの選手と同じように練習を行っていました。
164センチと小柄ですが、切れのあるシャープな動きでシュートを打つなど、プレーでもチームを引っ張っていました。決勝戦でも2得点。今後もアルテリーヴォの中心であり続けてほしいと思います。
そしてもう1人の選手ゲストがキャプテン阿部巧也選手。山形県出身。なんと偶然、わたしも山形県出身。しかも同じ山形市で中学も隣ということで、かなり近い!! 和歌山にいて山形出身の人と会えるとは思っていなかったので、わたしも阿部さんも放送前からテンションがかなり上がりました。
その山形出身の阿部選手は、山形、京都、群馬、沖縄と様々なチームを渡り歩き、和歌山にたどり着いた経験豊富な選手。右サイドの選手として、正確なクロスをゴール前にあげるのが持ち味で、決勝戦でもサイドからいいボールを何度もあげていました。同じ山形県人として、高いレベルのサッカーを追い求め続ける阿部選手を今後も応援し続けたいと思います。
そしてゼネラルマネージャーの児玉佳世子さん。3年前のチーム設立の時からかかわり続けている、アルテリーヴォには欠かせない方。チームのお母さんとして、また裏方として大会出場手続きなどの事務作業や、試合では必ずグラウンドに来て飲み物を用意するなど、選手のあらゆるサポートをしているそうです。
「サッカーを通じて和歌山を元気にしたい」との思いからチームの運営を行っているという児玉さん。設立4年目を迎え手応えをつかみ始めているといいます。
天皇杯出場にとどまらず、今度は和歌山県外に出て、より力をつけ関西リーグや全国大会規模での活躍を期待したいと思います。今後のアルテリーヴォの活躍に期待です。