子育ての日常にあふれる「こんなときどうしたらいいの?」という疑問をクイズで出題! 芸能界を代表するパパであり、すくすくファミリーであるみなさんと一緒に、たのしく学んでいきます。
野村さちい(小児救急看護認定看護師)
大豆生田啓友(玉川大学 教授/乳幼児教育学)
今回のチャレンジパパ
子育てクイズにチャレンジするのは、こちらのパパたち。7つのクイズで最も多く点を獲得した優勝者には、タケノコトロフィーが贈られます!
篠宮暁さん(お笑い芸人)
長男8歳、長女6歳のパパ。今回の解答者の中では、パパ歴8年のいちばんの先輩なので、負けられません。
本並健治さん(元プロサッカー選手)
2023年2月に長女が誕生した新米パパ。ママの丸山桂里奈さんも応援にかけつけました。
木下ゆーきさん(子育てインフルエンサー)
長男10歳、長女4歳、次男1歳のパパ。今日の解答者の中で、唯一の平成生まれです。
古坂大魔王さん
長女5歳、次女2歳のパパ。「すくすく子育て」MCとして学んだことをいかします。
第1問 8か月の子に食べさせてはいけないものは?
土曜日の朝、ママは急な用事で実家に帰ることに。パパは「大丈夫!子どもたちは僕に任せて、行っておいで!」と、ママを送り出しました。そして、3歳のお兄ちゃん、8か月の妹、パパの3人で週末を過ごすことになりました。
午後2時、子どもたちと遊んでいると、お兄ちゃんが「おやつが食べたい」と言ってきました。ヨーグルトにしようと思ったら、子どもたちは何か混ぜてほしいようです。
ここでクイズです。次の中で、8か月の妹に食べさせてはいけないものはなんでしょう?
① はちみつ
② いちごジャム
③ きなこ
チャレンジパパの解答
古坂さん、本並さん、篠宮さん、木下さん、みなさん「① はちみつ」を選択しました。「イージー!」という声も聞こえてきますが、正解は…。
正解
解説:野村さちい
正解は「① はちみつ」です。
はちみつには、「ボツリヌス菌」が存在することがあります。1歳未満の子は、腸内環境が整っていないため、菌が増殖し乳児ボツリヌス症になるリスクがあります。加熱してもボツリヌス菌は消滅しないため、加熱したはちみつも絶対にあげないでください。
―― 「はちみつはだめ」とよく聞くのですが、どれぐらい危険ですか?
命の危険がある。他にも注意が必要な食べ物がある
回答:野村さちい
適切に治療すれば治ることもありますが、命を落とす危険もあります。ヨーグルトをあげる場合は、プレーンのものでよいと思います。
はちみつのほかにも、アルコール、生卵や、火の通っていない生の肉、魚などの食中毒の危険がある食べ物、味が濃すぎるものなどは乳幼児期に食べさせないよう注意しましょう。また、硬くて小さいものも食べさせないでください。硬い豆やナッツ類は、5歳以下は食べさせないでください。
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「赤ちゃんの「食」」
第2問 子どもたちが突然のママシック、どうする?
午後3時、そろそろ子どもたちをお昼寝させたい時間です。しかし、「ママがいないと寝られないよ」と言い出しました。
ここでクイズです。子どもたちが突然の「ママシック」、こんなときどうする?
自由に解答してください。
チャレンジパパの解答
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「パパの本音」
第3問 ひざのすり傷。最初にすることは?
午後4時、子どもたちを公園で遊ばせていると、お兄ちゃんが転んでひざをすりむいてしまいました。少しだけ血がにじんでいます。
ここでクイズです。ひざのすり傷、ます最初にすべきことは?
① 唾をつける
② 水で洗う
③ ばんそうこうを貼る
チャレンジパパの解答
古坂さん、本並さん、篠宮さん、木下さん、みなさん「② 水で洗う」を選択しました。
正解
解説:野村さちいさん
正解は「② 水で洗う」です。
血が止まっているようなので、水でしっかり洗って傷口をきれいにするのが大事です。家であれば、せっけんなどで洗い流してもいいでしょう。少し痛がるかもしれませんが、きれいにすることが重要です。汚いままばんそうこうなどを貼ると感染のリスクもあります。しっかりと傷口の汚れを洗い流した後は、ワセリンや傷の治りに特化したばんそうこうなどを貼るのがおすすめです。今は、傷口は乾燥させずに潤った状態で治すのがよいとされています。
洗っても汚れが落ちないときや、動物にかまれたとき、汚い場所での傷などは、感染のリスクもあるので無理せず早めに受診しましょう。
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「外遊びでのトラブル(2)すり傷・切り傷・打撲・骨折」
第4問 夜、おなかがすいて眠れないと言われたら?
夜9時、お兄ちゃんが夕飯はちゃんと食べていたのに「おなかすいたよ、眠れないよ」と言ってきました。
ここでクイズです。おなかがすいて眠れないと言われたらどうする?
自由に解答してください。
大豆生田啓友さんが、「すばらしい!」を3点、「よい!」を2点、「おしい!」を1点で採点します。
チャレンジパパの解答
―― ほかには、どんな方法がありますか?
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第5問 悪寒があって熱が38度、どうする?
夜11時、寝ていたお兄ちゃん(3歳)がブルブル震えて悪寒がありそうです。体温をはかると、38度でした。
ここでクイズです。ブルブル悪寒で38度の熱がある、どうする?
① 体を冷やして救急車を呼ぶ
② 解熱剤を与える
③ 体を温めて様子をみる
チャレンジパパの解答
古坂さん、本並さんは「① 体を冷やして救急車を呼ぶ」、篠宮さんは「② 解熱剤を与える」、木下さんは「③ 体を温めて様子をみる」を選択しました。今回、意見が割れましたが、正解は…。
正解
解説:野村さちいさん
正解は「③ 体を温めて様子をみる」です。
まず、ブルブル震えて悪寒があります※。熱の出始めは寒気がきたり、震えて寒がったりすることが多いので、毛布などを掛けて温めてあげます。熱が上がりきって体中が熱いときは、服を脱がすなどで涼しくして、冷やして、気持ちよくしてあげるのもよいでしょう。
※悪寒ではなくけいれんが5分以上続く場合には救急車を呼びましょう
―― 熱が上がっている途中なのか、上がりきっているのか、どこを見ればよいですか?
手足を触ってみる
回答:野村さちいさん
まず、手足を触ってみてください。熱が上がってくるときは手足が冷たく感じますが、熱が上がりきると、手足も体中どこを触っても熱くなるので、ひとつの目安になります。
また、「熱が出たときに下げたほうがいいのか?」が2つ目のポイントになります。熱自体は、基本的に病気とたたかうために上がっているので、必ずしも熱が出ていることが悪いわけではありません。「熱が出たから絶対に下げないといけない」と思わないでください。熱に負けそうなときや、水分もとれないようなときは、熱が上がりきってから解熱剤を使うと楽になって効果的です。
急な発熱など、お子さんの状態で判断に迷ったら「子ども医療電話相談 #8000」にかけるのもおすすめです。
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「子どもが発熱・病気 家での看病のしかたと受診について」
第6問 アメがのどに詰まったかも!? どうする?
翌朝、昨夜の熱がすっかり下がっていたお兄ちゃん(3歳)。部屋で遊んでいたら、「ゲホゲホゲホ」と苦しそうにしています。手元を見ると、アメの包み紙がありました。
ここでクイズです。アメがのどに詰まったかも!? どうする?
① 逆さづりで吐き出させる
② 水を飲ませる
③ みぞおちの下を突き上げる
チャレンジパパの解答
古坂さん、本並さん、木下さんは「③ みぞおちの下を突き上げる」、篠宮さんは「② 水を飲ませる」を選択しました。正解は…。
正解
解説:野村さちいさん
正解は「③ みぞおちの下を突き上げる」です。
窒息したときの対応のしかたは、1歳未満の子は背中をたたく「背部殴打法」、1歳以上の子は「腹部突き上げ法」になります。お兄ちゃんは3歳なので、「腹部突き上げ法」の「みぞおちの下を突き上げる」になります。窒息は命に関わることなので、腹部突き上げ法をやるようなときは、必ず同時に119番に通報してください。
また、口の中にダメなものを入れていると思われるとき、焦って「ダメだよ!」と言ってしまいがちですが、大声などでビックリすると吸い込んでしまう場合があります。優しく声をかけて、冷静に口から取り出しましょう。
※妊娠中の方に腹部突き上げ法は行わないでください
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「応急手当(1)窒息・誤飲」
第7問 外出から帰ってきたママ。なんて声をかける?
子どもたちとパパの3人で過ごした週末の2日間。夕方5時、1泊2日で実家での用事を無事に終えてママが帰ってきました。
ここでクイズです。帰ってきたママに、なんて声をかける?
自由に解答してください。
鈴木あきえさん(MC)
このラストスペシャルクイズは、私がもっともすばらしいと感じた解答に点数をプレゼントします。頑張ったママに向けてのひと言をお願いします。
チャレンジパパの解答
※記事の内容や専門家の肩書などは放送当時のものです