すくすくナイト「子育て中の心の危機~メンタルクライシス~」。
最後に、専門家からのひとこと、みなさんの心の整え方を紹介します。
大日向雅美(恵泉女学園大学 学長)
青野慶久(サイボウズ株式会社 代表取締役社長)
ベッキー(タレント/2児のママ)
専門家からのひとこと
子育ては経済的にも未来につながるもの。子育てを応援する風土に変えたい
青野慶久さん
社会の風土を変えていきたいですね。どうしても、子育てに給料がないことで、うしろめたさのようなものを感じてしまっている方もいます。でも、経済の視点で見れば、子育ては未来の労働者や消費者を育てることでもあります。子育てしない社会は、経済が縮小し、商売どころではないわけです。子育てしているパパ・ママを、みんなで応援するような風土に変われば、子育てしやすい社会になるのではないかと思います。
みんなが味方でなくてもいい。応援してくれる方と手を組んでいけば時代は切り開かれる
大日向雅美さん
子育てをしているママもパパも、自分の声にもっと率直に、真摯に耳を傾けて、自信を持ってください。つらくて、ストレスをためているのは、それだけ頑張っているからです。ベッキーさんが悩んだことも間違いではない。自分を信じましょう。
もうひとつ、社会を信じてほしいと思います。ママたち、パパたちを応援しようという方も、着実に増えています。職場も変えないといけないという、青野さんのような方も出てきてくださっています。
100%、みんなが味方でなくてもいい。半分でも3割でも、そんな方たちと手を組んでいけば、間違いなく時代は明るく切り開かれていくと思います。
私の心の整え方
みなさんは、子育てでつらいとき、どうやって心を整えていますか? ママ・パパたちに自分なりの方法を教えてもらいました。
ダンス
10分、15分でも体を動かして汗がかけるのでスッキリします。親子でも楽しめます。
(お子さん2歳2か月のママ)
筋トレ
頭がクリーンアップされて、気持ちを切り替えて仕事や子育てに向かっていけます。
(お子さん2歳2か月のパパ)
つぶやきメモ
子育てにプレッシャーを感じていたとき、父から「そう感じるのは当然。いっぱいいっぱいになったら、まずノートに書いてごらん」と言われて始めました。頭だけで考えるとグルグルしてしまうけど、書くことで整理されるような感じがします。
(お子さん2歳2か月のママ)
サンドバッグ打ち
心が疲れたときの解消法は、ずばりサンドバッグです!
(お子さん3歳・1歳のパパ)
ヘアアレンジ
外出しない日でもヘアアレンジします。ちょっとおしゃれしていることで気分がアップして、「今日も頑張ろう」と思えます。気分転換のいいスイッチになっています。
(お子さん1歳6か月のママ)
好き やってみたい 日記
自分の好きなことや、やってみたいこと。自分だけの世界を日記に書いたり、読み返したりすることで、心のデトックスをしています。自分の「好き」を考える時間が大切だと思います。
(お子さん1歳3か月のママ)
刺しゅう
何も考えずに目の前にある図案と向き合って、間違えないように取り組んでいると、イライラも一旦鎮まる感じがします。心を整えるだけでなく、子どものかわいい小物にもなります。
(お子さん5歳・3歳のママ)
早朝ランニング
これまで夜にやってみようと何度も試しましたが、寝かしつけもあって、早朝に落ち着きました。自分のために、自分だけの時間で、体にいい疲労感を与えることが、とても気持ちいいんです。子育てのために体力もつけられます。
(お子さん3歳・1歳のママ)
※記事の内容や専門家の肩書などは放送当時のものです